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  1. 続けることこそ、もっとも難しい。一年続いたら、お祝いしよう。
  2. 英語学習、「多産多死」を経てはじめて「多産少死」になる。
  3. 好きな英語の歌をひとり口ずさむことは、おすすめのスピーキング練習。
  4. 「話す練習」の相手がいなくたって、「聴く」練習で会話力を伸ばせる。
  5. Working Vocabularyを効率よく身につけたい方へおススメの英単語帳。
  6. 頭でわかっているはずのことを、もう一度引っ張り出してやってみる。
  7. 英語がうまくなりたい人は、「目標」よりも「喜び」を大切に。
  8. 外国人力士が日本語がうまいのは、アタリマエ。(3)


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    英語・英会話 上達そこツボ!日記
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    2007年08月29日

    続けることこそ、もっとも難しい。一年続いたら、お祝いしよう。


    はやいもので、もうすぐ9月です。

    一年もはや3分の2が過ぎ、あと残すところ4ヶ月です。

    英語の勉強を新しく始めた…という皆さんの中には、なんとなく区切りがいいこともあって、年明けからとか、4月の入学・入社後から始めたヒトも、多いんじゃないでしょうか?

    それだったら、新年を迎えてスタートした方は8ヶ月、4月から始められた方は5ヶ月、なんとかかんとか(笑)英語・英会話とつきあって、ここまでやってこられたわけですね。

    このような英語ブログをチラッとでもご覧になっているということだけでも、あなたの中の「英語・英会話をモノにしてやる!」という気力の炎が、メラメラと(笑)いまだ尽きることなく燃えさかっていると、いうことですからね。


    今日は特に、そういう方々に向かって、申し上げたいのですが。

    学習をはじめたばかりの方は、そういうもんか?と思って、聞いてください。
    たぶんまだ、全然ピンとこないと思うので。


    ブログの「開設ごあいさつ」でも書いているとおり、ワタクシはずいぶんしつこく長い年月、英語の勉強をしてきています。

    そして時々、つまるところ「英語・英会話をモノにするために、一番大事なことは何か?」ともし問われた時、ワタクシが自信をもって返せる答えは、もう一つしかないな、と思うようになっています。

    それは「うまくなるまで、続けること。止めてしまわないこと。」

    ただ、これだけなんじゃないのか?と、思うのです。


    それくらい、普通のヒトにとっては、ひとつのことを自発的に、長い期間続けていくことが難しい。

    ただ、続けるだけなのに…。

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    2007年08月26日

    英語学習、「多産多死」を経てはじめて「多産少死」になる。

    英語・英会話のブログではありますが、本日は人口構成の話から。

    経済企画庁によれば、大正14(1925)年以前に生まれた人は、出生児数は多いが死亡率も高い、「多産多死型」の層に属しているとのことです。

    明治・大正初期は、当時「産めよ増やせよ」の社会通念もむろん背景にあったと思いますが、平均寿命も今に比べると比較にならないくらい短く、また当時の医療水準もあって、「何人かを必ず残すことを目的として、そのためにも多く産む」という意味合いがあったのは、周知のとおりです。

    今回、比ゆとしてもっとうまい言い回しが、どうにもほかに思いつかないので、この「多産多死」「多産少死」という表現を使いますが。


    英語・英会話の学習でのインプットとアウトプットについても、いわばこの「多産多死」状態に陥ることを気にしてはいけない、別の言い方をすれば、「おぼえては忘れ、忘れてはおぼえる」というプロセスは、とりわけ学習の初期段階において必ず通過しなくてはならないのだ、とワタクシは思うのです。

    むろん、目指すべきは「多産少死」状態、言い換えると、おぼえた英語表現や英単語等のほとんどすべてを血肉化して、いつでも好きなときにそれらをとりだし自在に使える水準の運用能力を、安定的に長期間維持することにあるのでしょう。

    しかし、英語・英会話学習において、いきなりこの「多産少死」状態に到達することは、よほど頭の回転と記憶力にすぐれた人ならともかく、我々のようにせいぜい一日わずかの時間しか英語に接触しない場合には、その実現は難しいように思います。

    英語に限らず、たいていの日本に暮らす人にとって、異質で非日常となる「外国語」をモノにしていこうとするときに、はじめのうちは異質の言葉が大量に注ぎ込まれることで、アタマの中ではある種の拒絶反応のようなものが起きている、と思うのですね。

    だから、おぼえたそばから忘れていくのが、むしろ普通なのだと。

    しかし、ここであきらめてしまうと、異質なものを完全に排除しきって、以前のアタマのコンディションをキープするだけで「はい、オシマイ」、となってしまう。


    一方、あきらめずに学習を続けていくと、どうなるか…。

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    2007年08月22日

    好きな英語の歌をひとり口ずさむことは、おすすめのスピーキング練習。


    前回、英語で話す相手がいなければ、おひとり様でリスニングに励もう、それで十分うまくなるから、といった趣旨の話をしました。

    ま、そのとおりなのですが、今一度読み返してみると、もうちょっと説明をつけ加えておいたほうがよいかな?と思いましたので、ちょっと書き足しておきます。

    「スピーキングの練習相手がいなくたって、やりようはある」とは申しましたが、それはイコール「まったく英語を声にだしてしゃべる練習をせずともよい」、という趣旨ではありませんので、そこのところはお間違えなく。

    いくらなんでも、ずっと黙ったまま、アタマの中だけで英語を飛び交わせているだけでは、発声練習をあまりに怠けすぎ。
    いざホントに相手と話す段階で、口から言葉が思うようにでてこない…といったことにも、なりかねませんから。


    最近、とある脳神経外科のお医者さんが書いた本を、読んだのですが。

    それによれば、頭の中で考える部分、すなわち脳の「思考系」部分を活性化させるには、足・手・口などのいわゆる脳の「運動系」にあたる部分を意識して使うことが、やはり役立つようです。

    そうすることで脳の血流がよくなり、情報を出し入れする機能も、総合的にパワーアップするんだそうです。

    「思考系」部分の活性化のために、「運動系」機能との連携プレーが必要だそうで、特に会話の機会が少ない人は、「音読」を生活習慣に取り入れるとよいそうですよ。


    ワタクシ、自分を振り返ってみれば、本格的にまとまった音読練習をした覚えはないのですが、新しいフレーズや発音しにくい単語をおぼえるときなどは、声に出して数回ブツブツ言ってみるくらいのことは、もちろんやっています。

    フレーズを口にするときにはなるべく感情を込めて(「オォゥ、ゼェッツ、リディイキュルス!」といった風に)、単語を口にするときにはアクセント部分を強く押し出す感じで、ブツブツと「実際に口に出して」みるくらいのことは、練習相手がおらずとも、日頃から一応できる範囲ではやっているわけです。


    さもないと、イザというときの一発勝負になってしまうし、会話嫌いな口重のオッサンになってしまっても、カッコ悪いしなぁ…などと、英会話と関係のない心配もあって、その回避のため、意識してやっている面もあるのですが。

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    2007年08月20日

    「話す練習」の相手がいなくたって、「聴く」練習で会話力を伸ばせる。

    今朝、新聞を開いてみると、小さな囲み記事を見つけました。

    TOEICを実施する(財)国際ビジネスコミュニケーション協会が、20代から30代の四百名を対象に、ネットでアンケート調査を行った結果だそうです。

    英語重要だが「何もせず」 ビジネスマン、OL対象の調査
    (2007年8月19日付 北海道新聞)

    400名という少なすぎるサンプル数でのネットアンケートなので、うのみにするわけにもいきませんが、要するに「英語は自分から話せるようになりたいが、その目的達成のための具体的アクションは、何もしていない。」ということのようです。

    実はワタクシ、この「何もやっとらん」の部分は、たぶんにケンソンが混じっているんじゃないか?と思っているんですがね。

    意外と(失礼)皆さん、それなりに、日々コツコツと、何かしらの勉強なり努力なりは、おそらくされていると思いますよ。

    ただ「胸をはって、言うほどのものでも…」くらいに内心は思っているから、「何もしていない」のところに、とりあえずマークをしたんじゃないでしょうかね。


    ま、それはいいとして、ちょっと興味深かったのが、英語の発信能力を伸ばすためにやっていることとして、一位回答の「何もしていない」の次、少ないながらも二位につけたのが「英語の話せる友人や恋人をつくる」というところ。

    これには笑ってしまいました。
    オイオイ、そんな打算的な恋愛や友情関係でイイのか?

    そもそも相手にもすぐ見抜かれると思うんですけどね、「コイツ、英会話のトレーニングコーチ欲しさに、自分に接近しているな」、ということが。


    ところで、実際問題として「何かはやっている」はずだと思うのですが、「英語の発信能力を鍛えるために必ずしも相手は必要ない」、ということは、ここで強調しておきたいですね。

    ライティングのほうは説明せずともわかりますよね、一人でコツコツできる。

    世間的には、「相手がいないとスピーキングの練習ができない→結果として、英会話がうまくならない」という考え方がまだはびこっているようですので、これを訂正しておきたいですね。

    「話す練習」の相手なぞいなくたって、英会話は、かなりうまくなりますよ。

    ワタクシもどちらかといえば、そのクチですし。
    ま、ワタクシは置いとくとしても、世間でには、ネイティブとのスピーキング練習など経験せずとも、英会話にさほど不自由しない、俗に言う英語ペラペラの人や英語の達人などは、もういくらでもいますから。

    だから、無理して「外人のオトモダチを急いで作らなきゃ!」などと、考える必要はまったくないんですよ。

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    2007年08月18日

    Working Vocabularyを効率よく身につけたい方へおススメの英単語帳。


    「猛暑一服」などという見出しをチラホラ見かけますが、あくまで「猛暑」が、しかも、「一休みしている」だけのようですねぇ。

    「暑いナツ」は、まだまだ日本にどっかと居座って、動きそうにアリマセン…。

    こんな酷暑の時期には、英語の勉強でもなんでも、とにかく短い時間で効率的に!やらなければイケマセン。

    実用度が高くて即効性がありそうな英単語本を一冊、ご紹介しておきます。

    「世界一便利な単語帳 ― 知ってそうで知らない実用英単語」
    (英語力向上委員会 編 ディビット・セイン 著、アイビーシーパブリッシング、1,260円)

    タイトルどおり、ホントに「世界一」かどうかはわかりませんが、コンパクトで、収録単語数も多すぎず少なすぎず、すでに皆さんが知っている単語も適当にちりばめられていて(ここ、英単語の記憶については大事です。以前の記事をご参照ください)、実用英単語帳として取り組みやすそうな編集になっています。

    英単語のおぼえ方そのものには言及がありませんので、自分なりに工夫しておぼえていく必要はありますが、まぁ日常英会話のどの分野でも、これくらいの英単語を会話で自在に使いこなせたとしたら、そんなに不自由はしないだろうな…という、いわば収録単語の「選定と、範囲の見切り」がとても上手な、英単語帳だと思いますね。

    以前、英単語本でこれをオススメしていますが、英単語の勉強は「量」と「質」の両面から追いかけていくのが、英語の実力としても、またメンタル面においても、もっとも効果が高まるような気がします。

    やみくもに数を増やすために辞書のAからおぼえていくようなやり方では、自由自在に使いこなせるWorking Vocabularyが、なかなか増えていきません。

    しかし、それではと数を絞って実用度の高い単語だけをおぼえることだけですますと、Recognition Vocabulary(認識語い)の数が少ないという、内心の不安が場面場面で顔をのぞかせイマイチ自信が持てなくなりますし、長期的な英語の地力向上という点でも、やはりそれだけでは足りないわけです。

    前回オススメした「ネイティブの小学生なら誰でも知っている 英単語10000語チェックブック」は「量」を増やすという意味で、今回オススメのこの本は「質」に注目したボキャビルに最適、ということになりますかね。

    そういう意味では、むろんこの本一冊で事足りる、ということではなくこの本の、著者が言うところの「"実際に使える"ボキャブラリーの貧弱さ」を、克服する入門書として、最適だと思います。

    読んでいて「あぁ、これ、意味はわかる」というRecognition Vocabularyの数は、皆さん結構多いと思うんですけれど、英会話や英作文でストレスなく自由自在に使いこなせるWorking Vocabularyには、イマイチ自信が…というところではないでしょうか。


    ということで、「暑くて勉強どころじゃ…」というヒトも多いと思いますが、一日5個や10個の英単語をおぼえるだけでも、それがアナタの英語にとっての進歩であることには違いありません。

    体調と相談しながら、マイペースで少しづつ、進んでいきたいものですね。

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    2007年08月15日

    頭でわかっているはずのことを、もう一度引っ張り出してやってみる。

    あいわらず日本全国、酷暑モードですね。

    さて、少し前の話になりますが、大リーグで活躍中の松坂について、ある評論家のコラム記事を、読んだことがあります。

    うろ覚えですが、記事の中で、妙に印象に残った部分がありまして。

    『松坂は、日本から来た評論家たちが、彼に対して何だかんだとアドバイスをするのを決してないがしろにせず、実に熱心に、耳を傾けて聞く。』のだそうです。

    その評論家は、こんな風に話を続けていました;

    『はっきり言って、松坂ほどのピッチャーに対して、外部の評論家が、アドバイスできるようなことはほとんど無いと言ってよいし、そもそも彼ほどのピッチャーになれば、評論家が指摘するようなことは、すべて自分自身が経験済みで、よく分かってることばかりのはずである。』

    『それにも関わらず、松坂は実に熱心に、それら外からの言葉に、耳を傾ける。自分が頭でわかっていることを、外の声として、今一度確認し、実際にやってみるという姿勢を持てることこそが、彼の非凡なセンスを示しているのだ。』

    だいたいこんな内容が書かれてあり、ナルホドね、と思ったものです。


    考えてみると、英語・英会話の勉強にしても、たいていの人は、中学校ぐらいから何年もそれなりに、勉強を続けているわけで。

    リスニングにせよスピークキングにせよ、上達のための効果的・効率的な勉強法については、たいていのやり方には触れて試してきたはずですし、「あ、その方法なら知ってる。」という状態にあると思います。

    しかし、松坂と違って、我々凡人はどちらかというと、「あ、それ知ってる。」「あ、それもう、一回試した。」で話が終ってしまって、悲しいかな、そこから先へと、思考がなかなか伸びていかない。

    自分の頭のなかで覚えているはずのことを、もう一度引っ張り出し、見つめ直して、やり方を変えて試してみたり、別のものと組み合わせてもう1度やってみたり、などということにまでは、なかなか思いが至らない。


    そういう傾向が、どうしても、あるように思います。 …

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    2007年08月12日

    英語がうまくなりたい人は、「目標」よりも「喜び」を大切に。

    うだるような暑い日が続く中、早いものでお盆ウィークに突入ですね。

    先日、本屋で英会話コーナーをブラブラみていたら、国際ジャーナリストの蟹瀬誠一さんが書いた「蟹瀬誠一が教える 日本人だけが知らなかった英語上達法 」(中経出版)という本があったので、立ち読みしていたんですが。

    この本は、残念ながら、管理人オススメ本としてはノミネートされませんので(笑)、あえてリンクは貼りませんが。
    では、なぜこの本を登場させたか?というと、ですね。

    この本をパラパラとめくっていて目にとまった内容のなかに、「あぁ、同じような考え方をする人が、やっぱりいるんだな」と印象深く思う点が、ひとつあったからです。

    それは、「英語の上達については、目標を作らなくても大丈夫、ちゃんと上達する」というくだりです。

    これは兼ねてからワタクシも思っていたことでしたので、この記述部分を目にしたときは、思わず「そうそう」と、共感をおぼえました。

    ちまたの英語・英会話教材や英会話スクール、TOEIC等の試験に関わる教材などもそうですが、どれも「期限」か「スコア」で一定の目標ラインを示して、そこに早くたどりつくように頑張りましょう、というスタイルのものが、実に多いじゃないですか。
    「3ヶ月でスコア200点アップ、TOEIC800をとった秘訣!」とか、「1ヶ月で、ビジネス英語が難なく使える、魔法のカリキュラム!」といった感じの(今、適当に作ったタイトルですけど)。

    忙しい現代、目標をはっきりさせて、時間的な締切を設けて何事もやったほうが成果が出る、という風潮が完全にできあがっているせいか、英語・英会話の習得アプローチも、ホントに、その手のものが多いですよね。

    でも、そうまでしてキリキリと締切を設けて、テンションをあげて、かりに英語上達の目標ラインをクリアしたとして、そのあとはどうするんだろう?と、ずっと思っていました。

    さらに高い目標を掲げて、またチャレンジするのでしょうか?
    TOEICのスコアで800をクリアしたら、次は900だ!って感じで。
    フルスコアに達したら、また別の目標を設けてこなしていくんでしょうか?

    目標を設けて、次々とそれをこなしていくというアプローチは、短距離全力疾走を連続でやるようなもので、普通の人間なら、いつか事切れるよなぁ…と、思うわけです。

    目標はクリアしてしまえばそれでよい、就職試験や昇進試験で必要なスコアをとってしまえば、後は英語は用無し…という人も、もちろんいるでしょうけど。
    でも、そういう発想で英語に接している人が、その時に瞬間最大風速的に出した力を5年・10年後もキープできているか?といえば、おそらくそんなことはないわけです。

    いったん自分の手中に収めたと確信をもてた英語・英会話力は、その力量・レベルはどれだけ時間がたっても、自分の能力としてずっと維持しておきたい、そしてできれば、それをさらに高めていきたい。

    普通は、そう考えるものじゃないでしょうか?

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    2007年08月09日

    外国人力士が日本語がうまいのは、アタリマエ。(3)

    この間から続く話題の、最終回です。

    「英語の四技能、聞く・話す・読む・書くがあるが、全部できなくてもいい。まずは、『聞く・話す』を覚えたい人が多いのだから、『読む・書く』は、必要に応じてやればいい。」という考え方について。

    これについてはもう、「それは無理だろ」とツッコミを入れるしかないですね。

    昔の日本にも、学校に行けなかったために、会話だけができて、文字が読めない・手紙が書けないという人が、農漁村などにたくさんいたようですから、「聞く・話す」だけマスターすることは人として不可能である、とまでは言いませんが…。

    このコラムの筆者は、英語教育の世界でも、そのような二技能だけができるヒトの「英語版」を意図的に量産できるような教育内容に変更せよ、とでも言いたいのでしょうか?

    外国語としての英語に接する際は、「聞く・話す」の二技能を学ぶ手段として、「読む・書く」も一体のものとして学んでいくことが、どうしても必要だとワタクシは思います。

    英語に限らず、外国語の学習者にとっては、「聞く・話す・読む・書く」の四技能は、不即不離の関係にあるはずです。

    「読む・書く」の勉強をしながら、「この単語、どうやって発音するんだ?」とか、「こないだあの外人が話していた時に使っていた表現って、もしかして、これかぁ」などと、「聞く・話す」の世界に思考が飛んでいく瞬間が、誰にもありますよね。

    もちろん逆もまたしかりで、こうやって「聞く・話す・読む・書く」の四つに触れて、その中をぐるぐると行きつ戻りつする過程のなかで、コトバに対する感覚が育っていくのではないか、と思います。

    4つとも勉強していくうちに、結果的に「話すのが不得意」「書くのだけは苦手」となってくる場合はあるでしょうが、最初から「聞く・話す」部分だけをしこたま勉強させて、その2技能だけ上達させようというアプローチは、そもそも高度情報化した現代の日本においては、物理的にもほとんど不可能ではないでしょうか。

    紙とペンと本のない部屋で、ネイティブと一緒に24時間、3年くらい缶詰状態で生活したなら、あるいは、そういう特殊能力の持ち主になれるのかもしれませんが(笑)…。

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    2007年08月08日

    外国人力士が日本語がうまいのは、アタリマエ。(2)

    外国人力士が日本語がうまいことは驚くに値しない、という前回からの続きです(今回はじめて読まれる方は、前回もお読みくださいね。)

    24時間日本語漬けの環境にいて、TVのインタビューで日本語でよどみなく受け答えするこのような外国人力士を見て、「日本の英語教育にも、活かせるヒントがある」、そして「本当に英語をモノにしたいのなら、『英語を学ぶ』ではなく、『英語で何かを学ぶ』精神でいくべきだ」と、この記事を寄稿された方は続けています。

    この辺から、「エ、その結論、ちょっと違うかも?」と思ったわけですね。

    まず、「日本の英語教育に活かせるヒント」とは、一体なんでしょうか。

    記事を読む限りでは、ワタクシにはどうしても、「英語を集中的に使う環境のもとに学生たちを置いて、英語以外の何かを学ばせるやり方を、日本の英語教育にも取り入れていくべきだ」と言いたいように、読めてしまいます。

    これは、まず現実問題として、日本の英語教育をそう持っていくこと自体が、かなり難しいですよね。

    極論を言えば、そのためにはこの日本で「24時間えいご漬け」という環境を一定期間(最低でも1年くらい必要では)実現しなければならないと思いますが、英語の他にもいろいろ教えなければならない学校教育で、それをどうやって実現しろというのでしょうか?

    それとも、よく英会話学校でやっている「レッスン中は日本語禁止」を、学校の授業に取り入れるということでしょうか?

    効果ゼロとまでは言いませんけど、まず数年は様子を見ないと効果のほどは計れないでしょうし、とても日本語を流暢に話す外国人力士のようにはならない、と思いますよ。


    だいたい、そんなに劇的な効果があがる方法なら、英会話学校ではそもそも採用されていないと思います。

    生徒さんがすぐに英語をマスターして卒業してしまうと、彼らは経営的にあがったり(笑)ですからね…。

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    2007年08月06日

    外国人力士が日本語がうまいのは、アタリマエ。(1)

    今朝、新聞を開いてみると、以下のような内容のコラムが、目にとまりました。

    どうやらコミュニケーションの専門家が寄稿したものらしいですが、英語・英会話を勉強する学習者にとって、なかなか興味深い「勘違い?」が記されていましたので、かいつまんでご紹介したいと思います。


    まず、コラムに書かれていた内容をかいつまんで説明すると、こんな感じです。

    ・外国人力士のインタビューを聞いていると、その日本語のうまさにおどろく。
    また逆に、海外で活躍している日本人選手が、イタリア語や中国語を流暢に話すことにも驚く。

    ・彼らは、外国語を学ぶために海外にいったわけではないのにもかかわらず、あんなに上手にしゃべれるようになった。勝負に賭ける過程で、相当な努力をしてあそこまでしゃべれるようになったのだ。
    日本の英語教育にも、活かせるヒントがあるはずだ。

    ・英語の四技能、聞く・話す・読む・書くがあるが、全部できなくてもいい。
    まずは、「聞く・話す」を覚えたい人が多いのだから、「読む・書く」は必要に応じてやればいい。

    ・本当に英語をモノにしたいのなら、「英語を学ぶ」ではなく、「英語で何かを学ぶ」精神でいくべきだ。


    まとめると、ざっとこんなことが、書かれていました。

    まぁ、確かに外国人力士のインタビューの受け答えなんかは、よどみがなくてたいしたもんだと思いますし、海外で活躍するイチローの英語・引退した中田ヒデのイタリア語、皆さん流暢で、すばらしいと思います。

    そして、彼らが相当な努力をしてそれを身につけた、というところにも、異論はありません。

    そこまではいいのですが、そこから導かれた結論が、惜しいことに「間違っている」と感じました。


    まず、インタビューに出てくる外国人力士が日本語がうまいのは、誤解を恐れず言えば、ある意味アタリマエだと思うのです。

    それは、彼らの日本語習得に費やした努力を否定するわけではないですし、むしろその結果として、あそこまでうまくなるのはきわめて当然なのだ、という意味です。


    テレビでインタビューを受けるくらいですから、要するに「相撲が強い」わけですね。

    では、どうしてそこまで、相撲が強くなったか…?

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    2007年08月04日

    猛暑の季節に、英語を効率的に学ぶ方法(3)。

    英語の勉強は、夏は朝、それもできれば早朝にやることにして、日中はやらないようにする。

    ま、勉強でも仕事でも、朝が一番能率がいいというのは広く知られていることで、ここで改めて言うまででもないんですが。

    「朝の1時間は、昼間の2-3時間に匹敵する」なんてことを言うヒトもいて、計算根拠はナニ?と、思わずツッコミを入れたくなります。


    夜寝ている間に、肉体的な疲れをとっていると同時に、その日一日の職場・家庭・その他で起きたいろいろな情報がゴチャゴチャに詰め込まれてたアタマの中にある記憶を、整理・蓄積・再構成する作業が、どうやら行われているようでして。

    パソコンにたとえると、デフラグみたいなもんでしょうか(わかりますか?)。

    ということで、普通のヒトにとっては、アタマの調子が一日で一番冴えてるのが朝ということは確かですから、年中早起きして勉強ができれば、一番いいんですが、これができないんですよねぇ(笑)。普通のヒトにとっては。

    しかし、「夏だけ早起き勉強」をオススメするのは、朝はまだ気温がそう上昇していないことが、大きな理由であります。

    体調的にもアタマと体のほてりにそれほど邪魔を受けないのは、夏場は朝方しかありません。

    なにも一年中、朝5時に起きようと言っているわけではありません。

    「夏場の8・9月の二ヶ月のみ、英語の勉強は、朝にだけやる」ということで、どうでしょうか?という妥協案(何の?)を提示しているわけです…。

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    2007年08月03日

    猛暑の季節に、英語を効率的に学ぶ方法(2)。

    梅雨も明けてしまい、果たして今年は、どこまで暑い夏となるのか…とおののいている皆さんに向けて贈る(笑)、「夏場特有の英語勉強法」。

    本日は前回の続きとして、夏場の勉強の続け方のポイントとしてあげた点について、多少の補足説明をします。

    まず、「夏は、がんばらないことが最優先。夏場の勉強に限っては、根性不要。」ということについて。


    最近、某医大の先生が、夏バテについて寄稿していた新聞記事を読んだのですが、夏バテなどによる全身の疲労感・倦怠感は、肉体の動きの鈍さ・それにより体内に蓄積された疲労物質と、脳がそれを感じ取る感覚との「ズレ」によって生じる、のだそうです。

    この時間的な「ズレ」というのが、結構大事なポイントですね。

    体の疲れが事実として先にあって、脳への警告信号は、それより時間的に後にやってくるわけですね。

    だから、夏で体力が落ちているのをアタマで「疲れた、しんどい…」と考えている時は、もう先に肉体が本当に疲労していて、体がアタマに一生懸命、そのメッセージを送っている最中なわけでして。

    休養と栄養をちゃんととって、肉体的な疲れの回復にあてるべきであって、なまじな根性を出して無理すると、その疲れを取り除くヒマがないわけです。

    わずかばかりの英語フレーズをおぼえんがために、ダメージが肉体に積立貯金のようにたまっていく…となってしまうと、得るものと失うもののバランスが、あまりにも悪すぎますからね。

    ま、別に英語に限りませんが、いまや温暖化で20年前とは状況の異なる、猛暑の日本の夏。

    夏場は、体調管理と健康維持が、フツーの人にとっては最大の仕事かもしれません。
    いや、大げさではなくね。

    ということで、その医大の先生が記事中で使っていた「夏場は根性など出さす、素直に休養を」というフレーズが気に入ってしまいましたので(笑)、そのまま使わせていただきました…。

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    2007年08月01日

    猛暑の季節に、英語を効率的に学ぶ方法(1)。

    早いもので、8月がはじまりました。

    果たしてこのあと2ヵ月間くらい、35度を超える「猛暑日」が、今年は何日間くらい訪れるのでしょうか。

    特に関東圏以西に住む皆さんにとっては、体調管理、そして体力・気力の維持に、なにかと神経を使う季節になりますね。

    ワタクシは、今でこそ北海道在住ですが、20年以上も東京住まいでしたので、灼熱のアスファルトの照り返しと、ビルに囲まれて逃げ場のない高湿度の都会が、どれくらい体力を消耗するかはよくわかっているつもりです。

    ですので、今のこの季節、とりわけ満員の通勤電車で往復し、夏休みも3日とれればよいほう、職場の残業をこなしながら日々忙しく働くサラリーマンにとっては、「英語も、秋冬と変わりなく、休まず一生懸命勉強せい!」とハッパをかけられたところで、体もアタマもどうにもボーッとして動かん…というほうが、むしろ普通でしょう。

    ということで、この2ヵ月は「猛暑乗り切り月間」ということで、少し夏場特有の英語の勉強について、考察してみたいと思います。

    ちなみに、長期休暇をとれるヒトや、時間に思いっきりゆとりのある方のことは、今回は想定の範囲外ですので、ご了承くださいまし。

    ちなみに、「夏場特有の英語勉強法」について、先に結論というかポイントを列挙しておきますと、以下になります。


    ・「がんばらない」ことが最優先。疲れたら適当に休むか、止めてしまうこと。
     とにかく夏場の勉強に限っては、根性不要。

    ・ 一週間のうち、まったく英語を勉強しない休息日を、2日くらいはつくる。

    勉強する時間帯は、朝(できれば早朝)だけに限定する。
     これが最大のポイント。新しいことは、この朝の時間帯だけにすること。

    ・ その、朝に行う勉強のテーマは、1つだけに絞ること。
     たとえば英単語の暗記だけとか、英作文の練習だけとか、一つに決める。

    ・ 日中、もし英語の勉強をやる余裕ができた場合でも、復習のみ。
     日中は、新しいことには、手をつけない。
     クーラーのきいたオフィスの昼休みとか、喫茶店などで、体調がよくて気が向いたときだけでOK。
      ノルマにしないこと。
     むしろ10分程度でも、日中に仮眠をとることを優先する。

    夜は、一切やらない。
     ただし、明日の朝は気分よく早起きができるよう、環境を整え、なるべく早めに床に就く。


    えー、ざっとこんなところですね。

    一言でまとめると、「夏場の勉強は毎日やるな、一日ベースでは朝に集中してやれ」といったところでしょうか。


    どれもそれなりに理由はありますが、長くなりましたので、この続きと説明は、次回に回します。

    さぁみんな、8月と9月だけ、Early Birdsとなるのだ(笑)!

    英語・英会話 上達そこツボ!日記
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