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    2007年08月26日

    英語学習、「多産多死」を経てはじめて「多産少死」になる。

    英語・英会話のブログではありますが、本日は人口構成の話から。

    経済企画庁によれば、大正14(1925)年以前に生まれた人は、出生児数は多いが死亡率も高い、「多産多死型」の層に属しているとのことです。

    明治・大正初期は、当時「産めよ増やせよ」の社会通念もむろん背景にあったと思いますが、平均寿命も今に比べると比較にならないくらい短く、また当時の医療水準もあって、「何人かを必ず残すことを目的として、そのためにも多く産む」という意味合いがあったのは、周知のとおりです。

    今回、比ゆとしてもっとうまい言い回しが、どうにもほかに思いつかないので、この「多産多死」「多産少死」という表現を使いますが。


    英語・英会話の学習でのインプットとアウトプットについても、いわばこの「多産多死」状態に陥ることを気にしてはいけない、別の言い方をすれば、「おぼえては忘れ、忘れてはおぼえる」というプロセスは、とりわけ学習の初期段階において必ず通過しなくてはならないのだ、とワタクシは思うのです。

    むろん、目指すべきは「多産少死」状態、言い換えると、おぼえた英語表現や英単語等のほとんどすべてを血肉化して、いつでも好きなときにそれらをとりだし自在に使える水準の運用能力を、安定的に長期間維持することにあるのでしょう。

    しかし、英語・英会話学習において、いきなりこの「多産少死」状態に到達することは、よほど頭の回転と記憶力にすぐれた人ならともかく、我々のようにせいぜい一日わずかの時間しか英語に接触しない場合には、その実現は難しいように思います。

    英語に限らず、たいていの日本に暮らす人にとって、異質で非日常となる「外国語」をモノにしていこうとするときに、はじめのうちは異質の言葉が大量に注ぎ込まれることで、アタマの中ではある種の拒絶反応のようなものが起きている、と思うのですね。

    だから、おぼえたそばから忘れていくのが、むしろ普通なのだと。

    しかし、ここであきらめてしまうと、異質なものを完全に排除しきって、以前のアタマのコンディションをキープするだけで「はい、オシマイ」、となってしまう。


    一方、あきらめずに学習を続けていくと、どうなるか…。


    たとえば初日に30個の単語をおぼえ、3日後にはそのうち10個しかおぼえていないとする。

    次の日、また30個やって、今度も10個しか、おぼえられなかった。

    その次の日、また30個やった時、今度は12個、おぼえることができた。

    そして、また次の30個にとりくんだ時は、今度は14個おぼえることができた。


    こんな風に、少しづつ異質なものがアタマの中に入ってくる状態に脳が慣れてきて、記憶として定着してくる部分が、だんだんと多くなってくる。

    これを通常は「慣れ」や「反復」による効果と説明するわけですが、ではなぜ、それらの効果がもたらされるのか?

    それは、異質なものをアタマに大量に送り込みつづけることでによって、はじめのうちは拒否し排斥する働きしか成さなかった脳が、異質なもののカケラが少しづつ頭の中にたまっていく過程で、それらがつなぎ合わさり、「異質な言語への対応ネットワーク」として、ひとつのまとまりのようなものを形成するからではないでしょうか。

    この「ネットワーク」は、いきなりできるものではなくて、一定期間大量に異質な言語である英語に関する情報を、頭の中に送り込み続け、頭が拒否し排斥を繰り返すなかででてくる「残りカス」が蓄積される過程で、少しずつ形を成してくるわけです。

    そのネットワークが出来てくると、これまで自分にとって、ただただ異質なものにすぎなかった「外国語」が、自分のアタマの中に、一定の居場所を確保するようになってくる。

    したがって、英語・英会話の学習においても、我々が最終的に望むインプットとアウトプットの「多産少死」状態は、「多産多死」のプロセスを経て、はじめて実現され得るものなのだ。

    だから、初期段階で「いくらやってもおぼえられない」のは、むしろ当然であって、脳内にネットワークがある程度形成されてくるまでの辛抱であり、その解決は、単に時間の問題にすぎないのである。


    ワタクシは脳の働きについては、入門書を数冊読んだ程度の素人ですが。

    しかし、自分の英語・英会話学習においては、何回チャレンジしてもおぼえられないときには、以上のような自分勝手な理論を展開し、一人で納得して、気にしないようにしています。


    ま、なにもここまでムキになって、理屈をこねくり回すこともないんですけどね(笑)。

         
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