Weblio英単語帳~個人的にかなり理想的、英単語記憶の専用ツール。
前回の記事では、
・「読む・聞く・書く・話す」の4つを意識して英単語ボキャビルに取り組むのが王道だが、まともにやると時間がかかりすぎること
・代替案として、書き取り練習の時間を減らし、そのぶん他の3技能の上達をはかるための、最も効率的な方法を探すこと
・学習の効率化をはかるためにも、オンラインの単語学習ソフトはもっと活用すべき
といったことを書きました。
単語学習ソフト(インストールするアプリと、WEB上にデータを置くクラウドの両方を、便宜上まとめてこう呼びます。以下同じ)の良い点は多々あれど、なんといっても最大のメリットは「自分オリジナルの単語帳の作成時間を節約できる」ことじゃないでしょうか?
いや、冗談ではなくて。
市販の英単語本に飽きたらず、自分の単語帳を作ってみたことのある方ならおわかりと思いますが、英単語⇔日本語訳の1対だけの記憶で作業が終わることはまず無くて、どうしても周辺情報を充実させたくなってしまいますよね。
発音記号や対義語・類義語、関連語や例文なんかも空いたスペースにちょこちょこと書きこんで(全部覚えられるはずもないのに…)、ラインマーカーで美しく彩られた単語帳を見ながら「あ~完璧な単語帳ができた!」なんて、ひとり悦に入ったりして(笑)。
単語帳を作ること自体が目的化して、ついついそのために多大な時間をかけてしまいがちです。
これでは何のために書き取り練習の時間を節約したのか、わかりませんね。
ネット上にある英単語ソフトはすでにある程度の語数の単語がプリセットされていることも多く、自分で編集するにしても手間が最小限ですむようになっているので、自分でゼロから作る場合に比べて大幅に時間を削減でき、そのぶん英単語の記憶作業そのものに集中しやすいわけです。
ひと昔前なら紙の単語帳にかなわなかった携帯性も、タブレットやモバイルPC、iPhoneなどの普及で、ほとんどの問題がクリアされつつあります。
見逃せないのが、こういった英単語記憶ソフトのいくつかには、ちゃんと覚えたかどうかを試すための「テストモード」が用意されていること。
四肢択一形式で、あらかじめちゃんと誤回答を用意してくれているものもあれば、フラッシュカードで時間制限をかけて心理的なプレッシャーを与えながら、テストしてくれるものだってあります。
だって自分で紙の英単語帳に英単語を書き入れるときに、わざわざ偽の肢まで考えた四択テストなんか、面倒くさくて作れませんよね?
このように至れり尽くせり、アナタのすることは覚えたい単語を覚えることだけと言わんばかりのソフトを、無料ないしは低廉で利用できるんですから。
英語学習としてこれらをまったく使わないのは、あまりにもったいなさすぎです。
このようにメリットの多い、英単語記憶専用PCソフト。
すでに公開後歳月が経ち、アップデートを重ねてユーザーのネット上での評価が定まった優れモノの無料・有料のサービスが、いくつもあります。
たとえば以下のまとめサイトの中からいくつか試してみて、ご自分にあったものを長く使い込む、なんてのもイイですね。
あなたの英単語力を極限までアップさせるサイトのまとめ - 英語初心者から上級者まで(NAVER まとめ)
で、ここからようやく(笑)ワタクシが言いたかったことの本題。
2011年4月にデビューしたウェブクラウドの単語サービス「Weblio英単語帳」。
これが登録して使い出してみると実に素晴らしく、オススメなのです。
Weblio英単語帳
(上のまとめサイトトップにも載っていますし、当サイト右下のリンク集からも入れます)。
何がどうオススメなのか、詳しくはこちらの説明を読んでいただきたいのですが、ここでもポイントだけ強調しておきましょう。
これは日英あわせ829万語を擁する、定評あるオンライン辞書「Weblio英和・和英辞書」と完全に連動しているので、辞書のコンテンツをそのまま「自分専用の英単語帳のデータベースとしてクリックひとつで取り込める」点が、なんといっても画期的です。
まず登録したい単語を辞書からすぐ呼び出せて、自分専用の「マイ単語帳」に登録。
作業としては、基本これだけでOKです。
200語上限でフォルダを5個まで(総計800単語)作れます。
辞書の意味からもっとも覚えたいものを再上位に持ってきたり、自分の欲しい和訳に編集することなども簡単にできます。
しかも単語には最初からリンクが貼られており、クリックひとつでWeblio英和・和英辞書の該当ページに飛ぶので、他の意味や類義語・対義語・使用例文のチェックもあっという間。
嬉しいことに発音もついているので、単語の発音リスニング、発声練習・日本語訳の確認と、「見る・聞く・読む」の3作業が最短時間で同時に行えます。
ワタクシが言うところの「書く練習以外の、3作業の最大効率化」を実現するためのツールとしては、現在これ以上のものはないのでは…とさえ思うのです。
しかも自分が登録した英単語の復習テストを、択一式とフラッシュカードの試したい方で効率よく、かつ効果的にできることもウレシイ。
特に択一式テストで自動で登場する誤答として用意された肢は、膨大な辞書登録語のデータベースから引っ張ってきているせいか、なかなかよく出来ています。
ひっかかりそうな誤答の肢を上手に作るのも、なかなか大変ですからね(笑)。
画面上の単語帳も、一語一語をじっくり掘り込んで覚えることもできれば、200語までの登録語をいっぺんに表示してスクロールしながら覚えたり、さらには暗記済と未暗記・難易度順やABC順などにソートすることも出来ます。
いわば「単語の記憶スタイル」を、自分の好みにあうように調整できるのです。
昔からよく「単語をおぼえるときは辞書を手もとにおいて、ボロボロになるまで引きながら…」と言いますが、それがウェブ上でしかも圧倒的なスピード感をもってできるイメージと言えばいいでしょうか。
希望としては(実際、希望として出しましたが)、2,000語の登録可能単語数はもっと増やしてほしいですね。
10倍の2万語くらいは、枠として欲しいなぁ。
現在、パイロット版として運用中のようで、無料登録のテストユーザーを随時募集しています。
テストユーザー募集がいったん締め切られていても、遠からず募集再開されると思いますので、ブックマークやtwitterで時々はチェックしておきましょう。
このWeblio英単語帳、おそらく本格運用する段階で有料化されるでしょうが、その分まだまだサービスが進化しそうで、どこまで使い勝手がよくなるか楽しみです。
個人的には英単語ボキャビルの専用ツールとして、末長く使い続けたいですね。
(2013年9月追記)
この記事の続編、Weblio英単語帳、和→英のフラッシュカード学習が個人的に最強。を書きましたので、あわせてお読みください。