2009年05月29日
「英語で手帳をつけてみる」のは確かに効きそう。なのでオススメ。
久しぶりに書店の英語学習本コーナーをのぞいたのですが、コンセプト的に共感できる本を見つけたので、ワタクシのおすすめ本リストに入れておきたいと思います。
英語で手帳をつけてみる (石原 真弓 著、ベレ出版、1,365円)
2009年の3月発売ですから、本屋ではそろそろ平積みコーナーからは卒業しているころでしょう(単にワタクシがこの本の存在に気づくのが遅かっただけなのですが)。
この本の主張を一言でいうと、「いつも仕事とかで持ち歩いている手帳は、これからは英語で書きましょう」ということでしょうか。
「5/29 15時に日本橋A社、第一営業部の山田課長、新製品モニター打合せ」といった、手帳のカレンダー欄にチョコチョコと小さい字で書き込んだりするやつ。
これをいつも英語で書くようにしましょうね…という話です。
お仕事の予定以外にも、会議の中味からプライベートの備忘録まで、手帳っていろんなことを好きに細々と書き込むわけですから、もちろんそれらもひっくるめてすべて英語で書いていきましょう…と。
この本には、「なぜ手帳なのか」「手帳を英語学習の場として考えることのメリット」と共に、「手帳で書く時に役立つ単語や表現」も掲載されています。
ですから、「うーん、ただ手帳を英語で書けって言われてもなぁ…」と腰が重めの方は、やっぱり手帳といっしょに1ヶ月くらいはこの本を持ち歩いて、カンがつかめるまでの参考書として、ときどき読み返すのがヨイんじゃないかと。
ただ本をオススメしておいてなんですが、カンのよい方ならば「あ、手帳は英語で書くようにするのって、きっと効くよね」ということで、本を買わずに自己流で即実践!というのもアリだと思います。
よく言われるとおり、いわゆる「読む」「聞く」「話す」「書く」の四技能がバランスよくできてはじめて「英語ができる」ってことになるんでしょうけど、まぁ普通四つともバランスよく勉強していくのは、なかなか大変なわけで。
ということで多くの方は、技能のいくつかを伸ばすのを内心あきらめて、「聞くと話すができればいいや」「読めさえすれば、聞くのと話すのはある程度カタコトでいいや」などと、やりたいことや好きなことを思い思いに「選んで」というか「絞って」というか、そればっかり熱心にやったりするわけですけどね。
まぁ、あんまり教科書的に「四つともできないとダメです」というつもりはありませんが。
ただ個人的に二つ指摘しておきたいのは、たぶん普通の学習者は「書く」学習が一番おろそかになっているだろうということと、「書く」のが強い人が、自分の英語力に内心自信が一番持ちやすいだろう、ということです。
これは外部からの評価でなく、あくまで自身のもつ確信・自己中心的評価としてですけれど。
英語が書けるってことは、それだけ「英語力の腰が強い」ということなんですよ…。