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  1. 独学で英会話を学ぶアナタにこそ読んで欲しい、このオススメ本。
  2. 英語が「技術」である前に「言葉」であることを、思い出させてくれる一冊。


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    英語・英会話 上達そこツボ!日記
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    2008年08月23日

    独学で英会話を学ぶアナタにこそ読んで欲しい、このオススメ本。


    前回に引き続いて本日も、英語・英会話上達のための良書を一冊、ご紹介します。


    元祖! スピードスピーキング―英会話の正体 速話-あなたの英語を劇的に変える練習法 (山本大 著 国際語学社、1,365円)


    この山本さんの著書「英会話の正体」は、以前も当サイトでおすすめ本としてご紹介していますが(  英会話学習本、近頃は良書多し。またまた、必読の一冊。 )、前著の続編となる本書も、英語とりわけ英会話の学習者にとっては、これまでの英会話指南本にはなかなかお目にかかれないような気づきが、盛りだくさんです。

    巷のバカ高い英会話商材や英会話学校にお金をつぎ込む前に、まず前著とこの本の二冊にちゃんと目を通しておくことを、オススメしたいですね。


    実はこの本のメインコンセプトである「英語より日本語のほうが、話すスピードが速い」という点には、個人的にはそれほどの驚きはありませんでした。

    というか、「英語・日本語どちらでも、速く話されるとついていけないくらいに速くなるときがある」と、ワタクシはずっと感じていたので。

    ワタクシなぞ、日本語の会話ですら、しゃべりの速い人の場合はその速さについていけなくて、聞き落とすことなぞしょっちゅうです。

    音としても中味としても、まったくアタマの中に残らなくて、「え、今なんて言ったの?」ということが、珍しくないのですが。

    だから、この本のなかの「英語は話されるスピードが速すぎてついていけない、と嘆いている生徒がいるが、それは誤りだ。会話の中味を省略して、単語一語などで話すことが多い日本語のほうが、実は時間的には速いのだ。」という部分を読んだとき、英語が日本語より速いと感じている学習者の人って、世間にそんなに多いんだ…と、正直感じました。


    …あ、話を戻しますね。

    著者は、次のように主張します。

    日本語は省略による時間の節約が可能であるのに対して、英語は基本的に主語+述語を必要とする言語であるために、同じ状況を述べるときであっても、明確に説明するために語数を省かない英語のほうが、どうしても長くなる。

    したがって、きちんと英会話を成立させるためには、長い文章(8~15ワードくらいのセンテンス)を、区切らずにひと息で言いきる、ひとつのまとまった意味の固まりとして吐き出す(練習をする)ことが、非常に重要である。

    速いスピードを聴き取るためにリスニングの重要性だけが強調される風潮にあるが、もっと大切なのは速く話すこと、「スピード・スピーキング」である。


    …ではナゼに、「速く話す」ことが、そんなに重要なのか?

    ここからは本書内の「聴くと話すは大違い!」の章をぜひお読みいただきたいと思いますが、論理も明快、ワタクシとしては深く納得いたしました。

    「スピードスピーキング」とか「音記」とか聞きなれないコトバがでてくるわりに、その主張がすんなりとアタマに入るのは、長年日本人の英語・英会話学習者が何に悩み、どこでつまずくのかを見続けてきた現場体験を、学習者の目線にたちながらもきちんと理屈として説明しようとする著者の姿勢が、行間に自然とにじみでてきているからでしょう。


    以前このブログで「英語がうまくなりたければ日本語は使うな、文法書は不要、英語ですべて考えろ」という、某脳科学者の書いた英語上達本をヤユしたことがありますが、英語・英会話の上達本は、主張やアプローチ法がホントに正反対というか、対極にあるものが珍しくありません。

    だから初学者の人ほど、大層な物言いや肩書きなどに惑わされず、自分にあった一冊を多くのマガイモノの中からかき分けるように、選び出していかなければならないわけで。

    勉強をはじめた頃、見抜く目の弱い時期こそがホント、大変なわけです。
    売り込む側からすれば、絶好のターゲット(カモ?)なんでしょうけどね。


    …また話がそれたようで。

    さて、この著者の考え方に共鳴する部分は個人的には多いのですが、なかでも前著から一貫して主張されている「英会話の練習は一人でできる。最重要項目は、自分1人の練習、口頭練習である。」というメッセージには、とりわけ全面的に賛成します。

    会話には確かに1人以上の相手が必要ですが、その「会話をするための練習」はむしろ他の人を排除して、1人で徹底的にやりこむ必要があるわけです。


    一人でぶつぶつと練習する必要があるのは、なにも結婚式のスピーチだけじゃないんです。

    こんなに大事なことがあまり喧伝されないのは、あんまりこの「おひとりさま英会話学習」の思想が広まってしまうと、きっと英会話産業界が大打撃を受けて困ってしまうからだろう…と勝手に思ってはいますが。


    だから、周囲に誰もいない、英会話学校に行くお金もない…という独学状態の人こそ、むしろ英語・英会話の上達には理想的な環境だと、ワタクシは思いますよ。

    本日紹介したような良書だって、いまや日本中どこにいても、ネット経由で手に入るいい時代ですしね。


    前著と同じく、「15ワードくらいまでだったらいつでもひと息でツルツルと話せるよ」という方以外に(笑)ぜひ目を通していただきたい、オススメの一冊です。

    英語・英会話 上達そこツボ!日記

    2008年08月03日

    英語が「技術」である前に「言葉」であることを、思い出させてくれる一冊。


    本日は、オススメ本のご紹介です。

    この本、読みおえるとすぐに英語力・英会話力アップを実感する、という類の本ではないのですが。

    ただ、英語がうまくなりたい一心で日々英語表現や英単語の暗記・TOEICの問題練習にあけくれているようなヒトには、ぜひ手もとにおいて、たまには目を通してほしいタイプの本ですね。


    英語の品格  ( 石井隆之 白石よしえ 共著、 三修社、1,500円)


    ま、タイトルをみたときは正直、「また品格本かよ」と、チラと思ったことは確かですが。

    しかし、表紙にも『英語の「品」と「格」に関する言語学的教養・実践書』と銘打たれているとおり、英語という言葉の持つ品格について、一冊を通じていろいろと異なる切り口で、読みやすく書いてあります。

    したがって、「看板に偽りあり」ということは、決してありません。

    「言語学的教養・実践書」と書いてますが、比較的実践面の方にウェイトを置いているように思えます。
    英会話・英作文・英文法の学習という面から見ても、得るものは多いでしょう。


    ワタクシは英語の勉強をはじめてまもない頃、英語や英会話なんてとにかく「数」だ、単語やおきまりフレーズのおぼえる「数」をこなして、アタマの中で膨大な量のネットワークにしてしまえばいいんだと、割と単純に思っていたものです。

    ストックさえしっかりしておけば、あとは脳からの、素材の取り出し方だと。

    だから学習初心者のひと頃は、ひたすら英単語や英会話フレーズをおぼえては、速いスピードでアウトプットできるようにひたすら口に出し、あるいは紙に書いて…という「作業」に、英語学習の大半を費やしていたものです。

    初心者がとるべきアプローチとしてはわりと正しかったかな…と、基本的には今でも、思ってはいるのですが。


    ただ、今回この本を読んでみて、もし勉強をはじめた頃に、きちんとこういう本を何冊か読んでいたら、英語を学ぶということの意味を、もう少しちゃんと見すえて勉強できたかもな…と感じました。


    たとえば、この本の中にもでてきますが、ワタクシは初心者の頃は、”Have some sandwiches."が、日本語の「サンドイッチをどうぞ」のニュアンスになると説明されても、どうしても心理的抵抗感がぬぐえませんでした。

    いつもつい先頭に"Please"をつけたくなったものですし、つけないと「食えよ、オラ」みたいに思われるんじゃないか、だって命令形ってそういうもんだろ…という感覚から、なかなか離れることができなかったわけです。

    学習を始めた頃にも、もちろんそれでOK、と書いてある参考書はありましたし、あちこちで読んでいたはずなのですが、ただ拒否反応のようなものはぬぐえなかった。

    「命令形」という文法用語が、アタマにこびりついていたせいもあるんでしょうけど。


    こんなことについてもこの本は「勧めること」と「頼むこと」の丁寧さ、という視点で、両者の違いをわかりやすく解説してくれています。

    ポイントについては要所要所で「品格表現のコツ」としてまとめてありますので、これをおぼえておくだけでも読む価値がありますね。


    あと、ところどころにはさまっている『イギリス上流階級の「品格ある」英語』というコラムも、個人的にはツボで面白かったです。

    ま、アナタやワタクシのような普通の日本人学習者にとっては、イギリスの貴族と会話する機会なぞまず無いでしょうけど(あったら失礼・笑)。

    それでもこういう話を読むと、言葉の裏にはりついている何かしら重たい歴史のようなものがかいま見えて、我々が学んでいるのはたんなる「技術」ではなくて、生きた血の通った人間が話す「言葉」なのだなぁ、とあらためて思ってしまいます。


    たとえば、イギリスの貴族は初対面の自己紹介のときにHow do you do?を使い、I am pleased to meet you.とは決して言わない、とか。

    同じく「もう一度言ってもらえますか?」というとき、イギリスの貴族は決して"Pardon?"とは言わない、とか。

    面白いでしょ?皆さん、どちらも普通に使う表現だと思うのですが。

    なぜかという答えについては、本を是非読んでくださいな。


    ということで、英語や英会話の上達を目指すことって、やっぱり「言葉」という奥深い世界への探検なんだ、という当たり前ながらも忘れがちなことについて、あらためて気づかせてくれる本です。

    英語がうまくなりたいアナタには、ちょっと涼しい日の午後のティータイムに一時間くらい時間をとって、ゆったりした気分で読んで欲しい一冊ですねぇ。

    英語・英会話 上達そこツボ!日記