2009年10月20日
「外国語を学ぶということ」を、日本語を通じて考える一冊。
本日はしばらくぶりに、オススメ本を一冊ご紹介しときます。
日本語という外国語 (荒川 用兵著、講談社現代新書、777円)
「ほんの数ヶ月でチョイチョイと英語がうまくなる」みたいな広告や宣伝を、あちこちでコレデモかとばかりに見せつけられていると、なんだか感覚がマヒしてきて、「これだけがんばってるのに、いっこうにうまくならないオレがおかしいのか?勉強のやり方にそんなに問題があるのか?」などと、ついモンモンと一人で悩んでしまったりします。
しかし外国語を身につけるって、世間で言われるほど簡単なことじゃないんですよね。
今のやり方よりも多少効率良く学べる方法くらいならあるのかもしれませんが、マスターする・自分の血肉となるほどの高みに達するのは、誰にとってもやっぱり、時間のかかる難しいことなのです。
で、結局、ときにそういうモンモンとした思いを抱えながらもジリジリと前に進んでいくより無いのですが、それでも時に行き詰まり、同じところをグルグルまわっているかのような思いにとらわれることも確かです。
そういうときはまたやりたくなるまで放り出しておこう、と以前の記事(これとかこれ)にも書きましたが、それ以外に「まったく別の方向からいまの悩みを眺めてみる」というアプローチも、ちょっとした気分転換になります。
この本は英語の学習本ではないけれど、そんな心持ちのときに読むのには、うってつけかもしれません。