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  1. 「英語で考える」とかは、気にしなくてよい。(2)
  2. 「英語で考える」とかは、気にしなくてよい。(1)
  3. 1,000フレーズから成る本を一冊読むより、200フレーズの本を四冊マスター。
  4. この本を一冊覚えたら、英会話に大きく自信がつくこと、間違いナシ。
  5. 英語の勉強だって、たまには、サボることも必要…って、信じます?
  6. 表現ミスや失敗を逆手にとって話をひっぱる、英会話のコツ。
  7. 「たった×ヶ月で、英語がペラペラに!」なるわけがない(笑)。
  8. 英会話学校、通いたいなら、まず徹底的に調べる。


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    英語・英会話 上達そこツボ!日記
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    2007年06月29日

    「英語で考える」とかは、気にしなくてよい。(2)

    英会話の瞬間に、自分のアタマの中で起きていることを、あくまでワタクシの場合ということでたどってみると、相手の言ったことに対して、自分の感情なり思考なりがピッと反応することが、まず最初にきているようです。

    この瞬間は、相手のメッセージを処理するのに、日本語とか英語とかを用いてやっている感覚はなくて、ですね。

    相手のメッセージをそのまま是認する「ON」スイッチが入るか、自分の考え方や感覚に何かがあわなくて逆立つ「OFF」スイッチになるか、まず自分の考え方や皮膚感覚的なものに照らして処理しようとする、なんとなく「もやっとした感じ・考え」が、一発目にきているように思います。

    で、それを口から言葉としてだす、ほんとに最後の段階で、相手に応じて日本語で話したり、英語で話すように試みたりしている。

    この一連の作業を、アタマの中で超高速というか、瞬時に行っているような気がします。

    ですので、この最初にきている「アタマの中のもやっとした感じ」の段階では、必ずしも言語的に考えた処理を行っていないように、思うんですね。

    ここの部分は、むしろ言語を飛び越えたイメージというか、ノンバーバルな何かなんじゃないか、という気が、強くしています。
    別に大脳生理学上の根拠があるわけでもなんでもない、ただの「感じ・感覚」なんですが。

    世間で俗にいう「英語で考える」アプローチは、どうもこの最初にわきおこる「アタマの中のもやっとした感覚」から、そもそも英語という言語を使って処理しろ・そしてそうなるように勉強なり練習なりをしろ、という主張のようにワタクシには聞こえます。

    そこの部分は、「別に、その段階で英語を使って処理せずとも、もやっとした感じのままでイイんでないの?」というのが、ワタクシの思うところでして。

    ま、言語的に処理できないと思うからこそ、「アタマの中のもやっとした感じ」などと、アイマイな言い方をしているわけなんですが。

    その「アタマの中のもやっとした感じ」が口をついて外に出てくる最後の段階、最後の瞬間に、つまり「もやっと感・イメージ」が「言葉」というフィルターを通じてかたちをとるときに、日本語を通じて表現されるか、英語を通じて表現されるかの選択判断が、行われるのではないか。

    すなわち、日本人にとって英語・英会話を学ぶということは、最後の「出口」の問題をどう考えるか、ということに大概なるのではないかと、思っているわけです。

    また、明日に続きます。

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    2007年06月28日

    「英語で考える」とかは、気にしなくてよい。(1)

    だってソレ、ホントに英語で考えているかどうか、わかりませんから。
    なんとなく、本人がそう思い込んでいるだけの場合もあるんじゃないの?とすら、ワタクシなどは、ウスウス思っています。

    この「英語で考える」式のアプローチ、古くは故・松本 亨先生あたりから連綿と受け継がれている英語学習の考え方ですが、恐れ多くも、ツネヒゴロ「そうか?ホントか?」と思っていますので、今回はそのあたりを、数回にわけて多少書いてみたいと思います。

    というのも、「こんだけ英語の勉強をしているのに、自分はまだ英語で考えるなんて境地は、全然ムリだぁ、オレはもうダメだぁ!」などと(笑)、悩んでおられる学習者の方が、ひょっとしたらいるかもしれない…と、思ったもので。

    大丈夫ですって。
    別に「英語で考えねば」などと力まずとも、バックボーンがしっかりしていれば、それなりに英語は上達するし、英会話だってうまくなりますから、というエールをおくってみたいというのが、今回の趣旨です。

    ということで、別に「英語で考える」ことができる使い手の方たちに、それをヤメロといいたいわけでもないですし、ましてやその理論否定をしているわけでもアリマセン。

    ただ、数十年英語の勉強を続ける学習者の一人として、自分の体験に照らして、『たとえ「英語で考える」ことはできずとも、英語なり英会話なりでなんとかコミュニケートしていくことは、できるだろう』という、個人的な思いについて多少書きしるしておこう、と思いたっただけです。

    では、本人もどういう方向に行くのかわからないまま(笑)、つれづれなるままに、シリーズ連載でいってみたいと思います。

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    英語・英会話 上達そこツボ!日記

    2007年06月26日

    1,000フレーズから成る本を一冊読むより、200フレーズの本を四冊マスター。

    これまで折をみてオススメ英会話本などを紹介してきていますが、ふと気がつくと、自分が紹介したものの中に、「必須英会話フレーズ200」とか、「この英語表現300をおぼえる!」といった雰囲気の、タイトル文章が「数」で終わるものが、意外に多いことに気がつきました。

    人様にこういうものをすすめているということは、とりもなおさず自分がそういうのを好んで使っている、という面もあるわけですが(笑)。

    実際、この手の、200とか300のフレーズ量で一冊が終わる本で勉強すると、自分自身で達成感を感じやすいというか、勉強の手ごたえを確認しやすい、というメリットがあるわけです。

    まず、200とか300程度の英会話フレーズを覚えたことで、とりもなおさず1冊の本を読み終えたという実感がもてるし、読む前の自分と読んだ後の自分が違うような気になって、それが自信につながるという部分がありますからね。

    これが、5,000から10,000フレーズを一冊でとなると、どうしても長期戦モードというか、下手をすると、3分の1ぐらい読んだところで、あえなく挫折…となりかねませんから。

    まぁ当然ながら、一度や二度読んだぐらいでは頭に入るわけでもなし、反復練習というか、繰り返して読むことは必要ですが。

    たとえば、1,000個の英会話フレーズを覚えるのに、こんなやり方などは、どうでしょうか…?

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    2007年06月24日

    この本を一冊覚えたら、英会話に大きく自信がつくこと、間違いナシ。

    書店に行きまして、おススメ本をまたまた発見しましたので(もちろん自分でも買いました)、ご紹介します。

    どちらかというと、対象は、中級者から上級者向け、といった気がします。

    が、英会話ビギナーでも根性のあるヒトは、「この本を一冊、丸暗記する」という覚悟で臨むと、ものすごく英会話力がついたことを実感できると思いますよ。

    英会話フレーズ2220―細かく言い表し伝えたい  
    (小林 敏彦 (著), ショーン M.クランキー (著) 、三修社、2,100円)


    この本は、だいたい分類からして、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」「思考」「欲求」という、あまり見ない章立てになっています。

    ワタクシは、最近は英会話のフレーズ集はあまり買わなくなっていまして、買うにしても、例文が100とか200とかの短めで一冊が終わるヤツ、言い換えれば「手早く読み終えられそうで、しかも効果的に思えるヤツ」だけに、絞っているんですね。

    ただそんな中でも、これは久々に、腰を据えて、読んで血肉にしたい、英会話フレーズ集だなと思いました。


    冒頭、「はじめに」の箇所では、このように、本の紹介がなされています。

    「普段の日本語の会話ではよく耳にしたり使ったりしているのに、英語であえて言うとなると上級者でも意外に言えない、または以前言ってみたことがあるが自信がなかった、と思われるフレーズに焦点を絞りました。」

    「…本書は英語のネイティブスピーカーがよく使うフレーズを紹介するのではなく、日本語母語話者が日本語で話すのと同じくらいの正確さで、見聞きしたものを他者に英語で伝えることに、主眼を置いたものです。」

    この紹介どおり、日本語ではよく使う言いまわしでありながら、なぜかそのあたりの英会話フレーズ本には載っていない、非常に微妙な表現が数多く、ナチュラルな英会話フレーズとなって収録されています。


    この本に採用された日本語表現を、いくつかあげておきますね。
    どういう英文になっているかは、本で実際に確かめてみてください。

    たとえば…

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    2007年06月21日

    英語の勉強だって、たまには、サボることも必要…って、信じます?

    あ、ほぼ毎日更新の予定が、気がついたら二日、ブログ更新サボってました。

    いや、「サボる」とか自分で言っちゃうと、自分にとって、精神衛生上あんまりよくないですね。
    ここは「休んでいた」とか、書いたほうがいいかな。

    いや、でも私見ですが、サボったり休んだりするのは、外国語を学ぶにあたっても、意外に大事なプロセスだと思います。

    特にね、勉強をはじめて間もない頃は、結構がんばっちゃうんですよね、知らず知らずのうちに。
    やっぱり、一刻もはやく、うまくなりたいと思うのが、普通ですからね。

    でも習い事は、すべからくそうかもしれませんけど、頑張ったわりには、上達のスピードが、砂時計の砂が落ちる速さくらいに、ゆっくりとしていますからねぇ。

    ひょっとして、「英会話が一刻も早くうまくなるためにも、あまり勉強を休んじゃいけない」なんて、妙に自分にプレッシャーをかけたりなんか、してませんか?

    でもね、英語の勉強だって、たまには、英語からまったく離れる時間をつくったほうがいいというか、適当にサボったほうがいい、と思うんですよ。

    そのサボっている時間が、また不思議なことに、無駄になっていないんです。

    勉強したときに無理につめこんでおぼえた単語が、ゆっくりとゆっくりと、アナタの潜在意識というか脳に刻み込まれて、長期記憶へと転化されていってるんだと思います、きっと。

    あ、でも、「三日勉強して一日休もう」とか、計画的に休むのはダメです。

    そう思うこと自体、発想が一杯一杯で、すでに余裕がアリマセン。

    アナタの脳だって、きっとスケジュール感を意識して、のびのびと休んでませんから。

    疲れたら、ポッと期限を決めずに休む。そういうのが、脳もリラックスできて、いいと思うんですよ…。

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    2007年06月18日

    表現ミスや失敗を逆手にとって話をひっぱる、英会話のコツ。

    時々、英会話のコツのようなものを、不定期で書いていますが。

    今日のお題は、「表現ミスや失敗を逆手にとって話をひっぱる、英会話のコツ」です。

    たとえば今、アナタが、ネイティブと英会話してる状況だとして、ですね。

    当然ながら、いろいろとミスしたり、自分のいいたい表現が出てこない…といった状況に、アナタは直面するはずですよね。

    で、たとえば何かを言い間違うか、あるいは言いよどむかして、会話の相手から"What you mean is...?"(それって、…っていうこと?)的に、尋ねられる場合がでてきます。

    そのときに、「あっ、間違った!」と思ってカーッとなったり、内心ケッコー動揺してしまったりするヒトも、いるかと思うんですが、ここで、無理やり同じテーマのままで話を続けようとして力まないでいただきたい、わけですね。

    このようなときは、あえて「シメタ、ここはチャンス!」という風に、発想を転換していただきたい。

    どういうことかといいますと、そこからハナシの腰を一瞬だけ折って『自分のやったその表現ミスや、出てこない表現そのものを、話題の中心に転じてしまう』んです。

    日本語で書きますと、流れとして、こんな感じになります。

    ネイティブ:「君の言いたいこと、わからない。それって、…って言うこと?」
    アナタ:「そうそう。あ、こういうときは、そういう風に言うんだ。それ、…って言い方をしても、OKかな?」
    ネイティブ:「うーん、そういう言い方は、普通しないねぇ。」
    アナタ:「ふぅん、そうなんだ。単語はこの場合、××を使っても、OK?」
    ネイティブ:「それは問題ないと思うよ。」
    アナタ:「サンキュー、またヘンだったら、言ってよ。ところで、話をもとに戻すけどさ…」

    と、いった調子です。なんとなく、おわかりいただけますでしょうか?

    その、間違ったり言いよどんだりした表現や単語そのものを、もともとの話の中心のテーマから、ほんの一瞬だけ寄り道をして、話題の中心にしてしまう。

    そうすると、こういった瞬間は、英会話を勉強としてとらえているアナタ自身の記憶に強く残りますし、会話そのものをなんとか切らずに進めることもできるわけですね。

    英会話学校で講師とフリートークするときは、話相手の先生が、本題よりむしろそういう点に意識を向け、仕事として、こちらのミスなどをやんわり指摘したり、訂正したりしてくれるわけですが。

    日常会話でそれをちょっと応用して、こちらから誘導して、表現のミスや適切な表現といったことについて、話し相手の意識を向けさせるわけです。

    ま、しかしなんでも、物事はホドホドに…ということで。

    あんまりこればっかり、連発しちゃいけないですよ。
    いつまでも話の本題に戻れなくなったり、もともと何を話していたのかを、二人とも忘れちゃったりしますから。

    それにやりすぎると、相手から「ボクは君の英会話の先生じゃないよ」と、むくれられちゃうかもしれませんしね。

    あくまでも、話が途切れて、どうにも先に進めにくくなったときに使う、一つのコツとして、おぼえておくとよいと思います。

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    2007年06月17日

    「たった×ヶ月で、英語がペラペラに!」なるわけがない(笑)。

    人はどうしても、「新しいもの」と、「即効性をうたい文句にしたセールストーク」には、弱いものでして。

    一般に、分野を問わず、サービスでも、商品でも、「たった×週間(×ヶ月)で、こんなに劇的な効果が!」とやられると、どうしても、「そうか、じゃあオレも…」と、思ってしまう。

    英語・英会話の世界も、この例外ではありませんね。
    ワタクシも、もう相当昔にはなりますが、そういうタイトルの英会話本は、何冊も買いましたね。

    書棚のとある本を引っ張り出してみると、英会話が身につくまで最短で「3時間」でした(笑)。

    まぁご存知のように、本のタイトルは、とにかく売れるようなタイトルに…ということで、一般に出版社がタイトルつける権限を持っており、著者の意見が反映されていることがむしろ少ないようです。

    ですので、著者が思いきり吹きまくっているとも限らないし、本の内容としては、むしろ、しっかりした内容のものが多いです。
    ただ、タイトルと中身が、まったく別物だ、というだけです。

    ハッキリ断言しますけど、タイトルどおり、何日とか、何週間とかで英会話がペラペラになることなぞは、絶対にあり得ません

    英語ペラペラの定義・範囲を大きく下げる、あるいはこれまでまったくしゃべれない人が、片言でもしゃべれるようになる。という程度の効果なら、あるいは期待できるのでしょう。

    ただ、英語ペラペラというのは、思うに、「二つのこと」が絶対に必要だと思います。

    それは…。

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    2007年06月14日

    英会話学校、通いたいなら、まず徹底的に調べる。

    NOVAの件が、世間を騒がせていますが。
    それにしても会員数45万人ですか。ものすごい生徒数ですね。

    ワタクシの住んでる街の人口の、三倍近いや(笑)。

    まあ幽霊会員さんも結構いると思いますけど、そんなに多くの人が英会話を身につけたいと思っているのかを想像すると、なにか不思議な感じすらします。

    予約が取れないとか、中途解約料から帰って来ないとか、不誠実で糾弾されるべき問題であることは、言うまでもありません。

    ただ、個人的な意見として述べますが、この件をもってして、「英会話学校に行っても高いお金だけとられて英会話が身につかず、まったく無駄に終わる」という風に、短絡的に見るべきではないと思います。

    ワタクシは通ったことがないので、これまでの体験をベースに言うだけですが、この日本で、英語の上達だけを目的に、ネイティブと集中的に会話トレーニングができる環境は、英会話学校以外には探してもなかなか見つからないと思うんですね。

    普通のネイティブは、自分が英会話の練習台にされていると感じたら、良い気持ちがしないはずですしね。

    しかも、自分の英語表現や発音の欠点を指摘したり直してくれたり、さらにお金を投下していることによるテンションの高さが生む学習効果、なども考えると、この日本でそれを実現する環境としては、ちょっと英会話学校以外になかなか思いつかないんですが、どうでしょう。

    ワタクシは、最初に60万も80万も払っておきながら中途解約をする人がこんなにも多いという事実のほうに、むしろ驚いています。

    NOVAの肩を持つつもりは毛頭ありませんが、こんなに中途解約数が多いと、全員がやむを得ない事情の人ばかりだったとは、とても思えません。

    今朝も、ある報道番組で、某女性人気タレントが、「40万払って、仕事が忙しくて結局3回くらいしか行かなかった」とか言ってましたが、おカネがもったいないとか、思わないんですかね。
    授業料を払い込む前に、もっとよく調べて、自分が状況的に続けられそうかも含めて考えるべきでしょう。

    あとはですね…

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    英語・英会話 上達そこツボ!日記

    2007年06月12日

    「上達した自分の姿」のイメージにつき、取扱注意のこと。

    今から話すことは、別に英語・英会話だけに、限ったハナシではなくて。

    およそ努力の積み重ねの結果として、技術的な向上が得られる分野なら、なんでもそうではないか、と思うのですが。

    英語が通じたときの喜び、これは、ひとえに、「自分の英語で、コミュニケーションがとれた!」という嬉しさに、つきると思います。

    しかしながら、自分の英語がうまく通じなかったとき、または自分の口からうまく文章が出てこなかったときの心の動きは、実は、その逆の「自分が、うまくコミュニケーションをとれなかった。」という悔しさ、ではないのですね。

    これは実のところ、『自分が思い描いていたイメージを実現できなかった、自分のイメージと現実との間に、隔たりと落差があることをはっきり思い知った、悔しさと苦さ』なわけです。

    うまくいったときといかなかったときの、アナタのココロの動きは、はっきり質が違うんです。

    失敗したときは、相手とのことには、チラとも思いが至らないわけですな(笑)。

    で、大事なことは、我々のそのイメージというのが、実にもろい、根拠のない、想像の産物に過ぎないことを、はっきり自覚することだと思うのです。

    アナタの、そのイメージには、なんの根拠もないわけです。

    だから、根拠がないものと現実との落差を嘆いてみたところで、意味がない。

    アナタが、英会話の現場でうまくしゃべれなかったときには、うまく行った時の反対の感じ方、すなわち「なぜコミュニケーションできなかったのか」、という思いにまず至らないといけない。

    発音がおかしかったのか、文章の組み立てがまずかったのか、単語の使い方がまずかったのか、それともTPOをわきまえなかったせいか、などなど。

    そういうことをまず考えるほうが、頭の中で独り歩きしているイメージとの違いに、内心ひとりで腹を立てているよりも、アナタにとっては、ずっと有益なことだと思います。

    ワタクシは、別にイメージ・トレーニングの専門家ではありませんが。

    ただ、イメージをコントロールするというのは、どんな分野でも、相当に腕が立つというか、ベースとなる実力のレベルがかなり高いヒトにとって有効な作業になるのであって、初心者のイメージ・トレーニングは、相当に難しいんじゃないかと思います。

    自分のイメージに、結局負けてしまう、というか。

    昨日今日バットを持った人間が、ホームランのイメージ・トレーニングをいくらしたところで、かすりもしないのが、フツーなんじゃないですかね。

    まずは、正しいバッティング・フォームとスイングを学んで、自分のそれがどうなのか?をチェックしない限りは、ヒットすら打てないよ、ということじゃないかと思います。

    英語・英会話 上達そこツボ!日記

    2007年06月10日

    グリーティングカードを、英語でサラサラと書きたい方へ。

    本日は、また一冊、英作文の本をご紹介します。

    ライティング・パートナー―プロのイギリス人ライターに学ぶ英文の基本ルールから書き方のコツまで
    (クリストファー・ベルトン 著, 渡辺 順子 訳、2,310円、コスモピア)

    日本人のための英作文の本は、著者が日本人で、ネイティブが監修しているものが比較的多いのですけれど、この本は、日本に23年住んでいるイギリス人著者の手によるものです。

    どうりで、日本人が英作文で苦手とするようなツボを、きちんと抑えているわけですね。

    この本の特長は、ごく基本的な英文法はすでに読者が身に付けているという前提にたって、学校ではなかなか教わってこなかったような英作文の勘所について、ポイントをずばっと簡潔に語りかけてくれているところです。

    たとえば、think 「思う」ですが、この語は「自分の知る範囲ではそうだ」、というニュアンスですから、自分の主張として強く述べる英文を書くときには、英作文においてはthinkを使うべきではない。

    まわりくどいことを言わずに、このようにポイントをスバッと指し示し、いくつかの例文と共に示してくれています。

    このようなことも、アタマの片隅ではわかっているくせに、ついつい自信なさげにI think…で書き出してしまう(笑)、私たち日本人。
    こういう本を読んで、「I think...英作文症候群」から(笑)、自信をもって脱却するべきでしょう。

    ほかにもいろいろありますが、英作文の本としては珍しくも、普通の小説のように、「まず一冊通して読みたい」と思わせるところがあります。
    つまらない小説を読んでいるくらいだったら、こういう本を読む方が、きっと密度の濃い時間を過ごしたような気分になると思います。

    後半の「ジャンル別 書き方のテクニック」では、「メモや伝言の書き方」、「グリーティング・カードの書き方」などについても、解説されています。

    こういうちょっとしたメモや、メッセージを書く機会が珍しくないわりには、これらについてちゃんと解説している英作文の本は、なかなか見かけないように思いますが、どうでしょうか。

    オフィスでネイティブと日々働く皆さん、伝言メモやグリーティング・メッセージなどは、ちゃんと自信をもって書けていますでしょうか?

    私などは、PCB(Please call back.)などと、あっさり一言ですませることが多かったので、この本はずいぶん参考になりました。
    ま、今となっては、メモを残す機会そのものが、無くなってしまいましたけれども(笑)。

    ということで、ちゃんとした「ライティング・パートナー」を探しているアナタは、書店でチェックしてみてはいかがでしょうか。

    英語・英会話 上達そこツボ!日記

    2007年06月08日

    英会話の最中、つい日本語をはさみたくなる衝動を、グッとこらえる。

    これは皆さん経験があるに決まっているというか、日本にいるネイティブと話すときにもう顕著ですが、どうしてもつい、日英チャンポンで話しますよね。

    ネイティブの彼らも、親近感を示そうとしているのか、はたまた「簡単な日本語くらいは知っているんだよ」ということをアピールしたいのか、英語で話しつつも「ウレシイデス」「ドモアリガト」などと、カタコトの日本語をよくはさんできますから、まぁコレ自体は、オアイコの話ではあるんですが。

    完全に日本語の通じない海外の環境下にいるのでもない限り、日英チャンポンで話す(speak in a mixture of Japanese and English)は、ある程度しかたのないことだとは、思うんですよ。

    よく「日本語厳禁!」などと英会話学校でやってますが、その場だけそうしたところで、授業が終わって学校を離れると、またくだけちゃいますから、なかなか最初から最後まで英語一本というのは、難しいと思います。

    それに、コミュニケーションという意味では、アナタの話し相手であるネイティブだって、簡単な日本語くらいは生活の利便上おぼえておいたほうがよいはずですから、少なくともお互いにとって不利益になるということは、ないでしょうし。

    ただですね、日英チャンポンの会話自体は、ワタクシは許容範囲だとは思うのですが、英語で話している最中で途中や末尾に、急に日本語をつけるクセのあるヒト、いますよね?あれだけは、止めたほうがいいと思いますよ。

    たとえば、こんな風に;

    "You always say a thing like that...でしょう?”とか、

    "The bar we went yesterday, you know...あー、あのバーの名前なんていったっけ?…あ、そうそう、「ポプラ」だよ、「ポプラ」。"There you were dead drunk, and..."とか。

    こういう、一文の中に英語と日本語を混ぜ込んで話すのは、したくなったときはグッとこらえて、やめるようにしたほうがよいですよ。

    自分自身にヘンな甘えグセがついてしまうから。

    こういうクセがつくと、ココロの奥底で自身の英語表現に自信がないものだから、相手の日本語理解力に、ついイージーに頼ってしまう。

    こういう、自分を妙な形で甘やかすクセがつくと、あとでなかなか完全にそのクセを直すのが、難しくなります。

    そりゃ、自分が本当に英会話がうまくなりたいと思うなら、「日本語をまったく使わずに話すぞ!」という気概でやるのが、一番いいに決まってます。

    しかし、上で書きましたように、なかなかそれを貫徹するというのも難しいでしょうから、せめて、

    ・英文は英文として、一文をきちんと完結させて話す。
    ・日本語は日本語で、ちゃんと日本語で通して、同じく完結させた一文で話す。
    ・それを守ったうえで、英語に多少日本語を織り交ぜて話すなら、まぁしょうがないか、

    と思うわけです。

    英会話がうまくなりたいなら、ささいなことですが、こういうことにも気を配る必要があることを、アタマの片隅に留めておいてくださいね。

    英語・英会話 上達そこツボ!日記

    2007年06月06日

    より実践的な英会話学習のために、まず自分の現在の状況から出発する。

    英会話がうまくなりたいと思って、ヒトはみな(笑)、一生懸命リスニングの勉強にはげんだり、NHKの英語講座をかけもちで聴いたり、英会話学校に通ったり、するわけですが。

    しかし、たいがいの場合は、一定の表現パターンを数多く学び、自分の生活や状況に照らして、そのたくさんあるパターンの中から、自分に合っているものを選びとる。

    英会話習得のための教材なりカリキュラムなりは、そういうのが少しでもやりやすくなるような観点から、企画・構成されているはずです。

    というか、どうしても、そういう作りにならざるを得ないので。

    理由はすこぶる簡単で、教える側は一主体なのに対して、その教えを受ける側(学ぶ我々の側)が不特定多数だから、です。

    教える側からすると、学ぶ側の、的を絞りきれないわけです。

    どうしても共通項を探しだして、最大公約数として落ち着きそうなところに、教材を構成せざるを得ない。

    せいぜい、ジャンル・分野別に大きく、くくることで、そのくくりに所属する人に、より身近で利便性が高い内容にしていくところまでが、限界なわけです。

    言いたいこと、おわかりいただけますでしょうか?

    例をあげると、たとえば、会社の業務で英会話を学ぶ必要がでてきたときに、アナタがまず勉強するのは「ビジネス英語」のジャンルの中の、「会議・ミーティングによく使われる重要表現」というヤツになってくる、はずです。

    「会議は何時からはじまりますか?」とか
    「そのご提案は、社に持ち帰って検討したいと思います。」など、

    数多くの会議表現のパターンを、最初にたくさん学んで(あるいは、学ぶよう誘導・指示・強制(笑)されて)、でも結局のところ、アナタが実際の場面で使うであろう表現は、その中から「アナタが関わる会社の会議の状況に、もっとも適した表現だけ」、ということに、おそらくはなるわけです。

    で、その「アナタが関わる会社の会議の状況」は、アナタにしかわからない話であって、英会話教材や英会話学校は知る由もないですよ、ということを、言いたいわけです。

    ここまでは、きわめてあたり前の話ですよね。

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    英語・英会話 上達そこツボ!日記

    2007年06月04日

    「おぼえることは忘れること」って、ちょっと禅問答のような。

    今日は、半分雑談です。

    Yahoo!ニュースで、このような記事を読んだのですが。

    頭の中身も整理が必要?=大事な記憶のために物忘れ-脳科学実験で判明・米大学

    要するに、大事なことを記憶するときに、一緒におぼえたいくつかの相対的に重要度の低いことについては、その大事な記憶を保持するために、それらを忘れてしまう働きが脳にはあるようなのですよ。

    なんとまぁ。

    昔、よく、何百億だか何千億だかある人間の脳のほとんどの部分が使われていない、使われているのはほんの一部にすぎない、その使われていない部分はNIGHT HEADと呼ばれている(お、ナツカシィ)…とかなんとか、言われていたじゃないですか。

    そんなに未使用部分が多いはずのワタクシやアナタの脳なのに、なぜにこうもスパスパと、おぼえたはずの英単語や英語表現を、気持ちよく忘れてしまうのか。

    未使用部分がいっぱいあるというのに、もったいない話ですねぇ。

    この実験結果によれば、忘れたそれらの英語は、どうやら「ワタクシやアナタにとって、しょせん大事な語ではないから」ということに、なりそうです。

    逆からみれば、今さほど苦労もなくパッと思い出せ、話せ、書ける英語・英単語こそが、アナタにとってはなくてはならない語・言葉なのだ、ということになりますか。

    え?TOEICで出題されそうな必須単語がおぼえられない?
    だから、それはTOEICの試験が大事だと判断している単語であって、アナタの脳はたぶんそうは判断していないんでしょう(笑)。

    こうなってくると、なんとかアナタの脳をだまくらかして、「これは重要な英単語なのだ!超重要表現なのだ!」と錯覚させるしかないですかね。

    どうしたらいいもんかな…

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    英語・英会話 上達そこツボ!日記

    2007年06月02日

    本日は、またまた本のご紹介です。

    また、衝動買いしてしまいました(笑) …。

    この衝動を、誰かと分かち合いたい!ということで、買った本はこれですが。

    ネイティブの小学生なら誰でも知っている 英単語10000語チェックブック 
    (晴山 陽一 著、ダイヤモンド社、 2200円)

    筆者によれば、この本は、使える英単語、すなわち運用語彙をひたすらチェックするための、「英単語の大量トレーニングマシン」ということです。

    10歳ぐらいのネイティブの子供は15,000語くらいを習得しているとのことで、しかもそれらは、日本人が「大学受験必須単語として学ぶ英単語」と、かなり重なっているとのことです。

    ちなみに、TOEICで高得点を取るためには、9,000語くらいが必要とのことですが、数だけで言えばネイティブの10歳の子供の語彙に、6,000語近い差をつけられているというのも、ちょっとショックですね。

    ということで、この本は、アメリカ人が10歳程度で取得している語彙から10,000語をチョイスして、英単語チェックブックとして、日本人向けにまとめあげたものです。

    ほぼ1,000語のチェック用の英単語が1つのチャプターに収められ、三択から正解を選ぶクイズ形式で、合計10のチャプターから構成されています。

    ワタクシは思うのですが、大人が、英単語の勉強を効率よくまとめてしたいとき、学習の限界点がどこかということを読者にはっきり認識させてくれている教材は、ポイントが高いです。

    この本を一冊マスターすれば、少なくとも、ネイティブの小学生並の語彙力を有しているということだけははっきりするわけで、英会話のためのボキャビルとしても達成感を得やすく、なかなかスグレモノだと思いました。

    英単語集としてみると、高難易度の単語だけでまとめたり、分野別に分類していないところも、高評価です。

    以前も書きましたが、知ってる語と知らない語が適当に混ざっている方が、覚えるのにも、実際の場面で使いこなしていくためにも、英単語集としてはより適した構成だと思っていますので。

    難しいことは何もなくて、最初からひたすらどんどん飛ばし気味に、知っている単語かどうかのチェックだけを、していきます。

    すでに知っているならば読み飛ばし、知らない単語・つっかかった単語だけを、赤ペンでチェックマークをつけていく。個人的には10のチャプターのうち5番目くらいから、難しい単語がぽつぽつと登場し始めるように感じました。

    最後のほうなど、果たして自分が10歳のネイティブの子供に太刀打ちできるかどうか?という、厳しい気配が(笑)漂ってくるのを感じるはずです。

    余談ですが、このページのダイヤモンド社からの検索で、「立ち読みをする。」というボタンで、この本の中身のイメージもある程度つかむことができますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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