この本を一冊覚えたら、英会話に大きく自信がつくこと、間違いナシ。
書店に行きまして、おススメ本をまたまた発見しましたので(もちろん自分でも買いました)、ご紹介します。
どちらかというと、対象は、中級者から上級者向け、といった気がします。
が、英会話ビギナーでも根性のあるヒトは、「この本を一冊、丸暗記する」という覚悟で臨むと、ものすごく英会話力がついたことを実感できると思いますよ。
英会話フレーズ2220―細かく言い表し伝えたい
(小林 敏彦 (著), ショーン M.クランキー (著) 、三修社、2,100円)
この本は、だいたい分類からして、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」「思考」「欲求」という、あまり見ない章立てになっています。
ワタクシは、最近は英会話のフレーズ集はあまり買わなくなっていまして、買うにしても、例文が100とか200とかの短めで一冊が終わるヤツ、言い換えれば「手早く読み終えられそうで、しかも効果的に思えるヤツ」だけに、絞っているんですね。
ただそんな中でも、これは久々に、腰を据えて、読んで血肉にしたい、英会話フレーズ集だなと思いました。
冒頭、「はじめに」の箇所では、このように、本の紹介がなされています。
「普段の日本語の会話ではよく耳にしたり使ったりしているのに、英語であえて言うとなると上級者でも意外に言えない、または以前言ってみたことがあるが自信がなかった、と思われるフレーズに焦点を絞りました。」
「…本書は英語のネイティブスピーカーがよく使うフレーズを紹介するのではなく、日本語母語話者が日本語で話すのと同じくらいの正確さで、見聞きしたものを他者に英語で伝えることに、主眼を置いたものです。」
この紹介どおり、日本語ではよく使う言いまわしでありながら、なぜかそのあたりの英会話フレーズ本には載っていない、非常に微妙な表現が数多く、ナチュラルな英会話フレーズとなって収録されています。
この本に採用された日本語表現を、いくつかあげておきますね。
どういう英文になっているかは、本で実際に確かめてみてください。
たとえば…
・パチンコ店の中から、何やら言い争っている声が聞こえてきた。
・映画館では、私の真ん前と両脇が空席だった。
・プールは、塩素臭いのが当たり前だ。
・あれこれ指図される方が、本当は楽かもしれない。
いかがですか。
このように中・上級者でもなかなかスラっと言えない英会話表現が、詰まっています。
洗練された英語力を身につけるために、大きく役立つ一冊になることは間違いないと思いますので、書店でぜひ手に取って見てみてください。
最後にひとこと。
まえがきの「英語習得のための心構え7条」は、まえがきといいつつも読みごたえのある実践的アドバイスですので、「英語をモノにしてやる」と思っている人は、ここも忘れずに、読んでおきましょうね。