「スゴい刑事」に学ぶ、英単語・英語フレーズのおぼえ方…か?
猛暑ですね…。
わざわざワタクシに言われなくとも、ですが。
お暑い中、なんらかの理由で、やむを得ず英語や英会話をガシガシ勉強しなければならない状況にある方は、ホントにお疲れさまです。
初秋の頃に勉強するのに比べると、おそらく1.5倍から2倍くらいは、よけいに体力を消耗するんじゃないでしょうか。
なにか夏場の勉強にお役に立つ方法なぞ、追加でないだろうか?…と思って、昨年の夏の頃に書いた自分の記事を読み返してみましたが(猛暑の季節に、英語を効率的に学ぶ方法(1)。~(3))、ワタクシ個人としては一年前に書いたこの記事の内容以上につけ加えたいテクニックなどは、正直何もないですね。
ですので、よろしければ一年前の上の記事を、また読んでみてくださいな。
なにせようやく、8月・9月。夏の真打ちが、これから本格的に登場ですから。
カラダをこわしてまでする勉強なんか、どこにもないですからね。
さて、数日前に読んだ新聞記事で、ちょっと印象的な話がありましたので、今日はこれを話のマクラにします。
警視庁の刑事さんの中には、手配中の犯人の顔写真を何百人も覚えて、その記憶だけを手がかりに街中をさまよって犯人を見つけて捕まえる「見当たり捜査」ってのをやっている方がいるそうで。
もう7年くらいの実績もあって、すでに何百人かを捕まえているそうですよ。
これってよく考えたら(考えなくても)、スゴくないですか!?
砂漠の中からダイアモンドを見つけ出す作業に近いものがありますよね。
しかし犯人の立場にたって考えたら、ヒジョーに脅威でしょうねぇ。
いきなり街を歩いているだけで、バッ!と電光石火でとっ捕まるわけですから。
よく街頭で未解決事件の手配写真とか、何年も前の指名手配者の写真が貼ってありますが、「こんなのいまや見る人もいないし、効果ないだろ」と、実のところずっと思っていました。
考えを改める必要がありそうです。しかし世の中には、スゴイ人がいるもんだ。
この専属の刑事さんたち、毎朝お友達というわけでもない(笑)犯人数百人の写真を見て、その特徴を頭に入れなおしてから出勤するんだそうですよ。
特に人間の目から鼻の辺りって、年をとっても印象が変わらないんだそうです。
逆に言えば、いつになっても変わらない部分というものがあるからこそ、こういう捜査手法も成立するんでしょうねぇ。
おそらくチョコっと整形したくらいじゃあ、彼らのようなプロにはあっさり見抜かれてしまうんじゃないでしょうか。
で、ここから英語の勉強についてのお題を、無理やり引っ張り出します。
もう何が言いたいかは、おおかた察しがつくでしょうけど(笑)…。
英単語や英会話のフレーズがおぼえられない、すぐ忘れてしまう…とお悩みの皆さん、そのワンフレーズ・一単語のために、いったいどれくらいの時間をかけているでしょうか。
たいていの人は単語帳や会話集で、何個かずつを一度におぼえにかかっていると思うのですが、ワンフレーズ・一単語だけのためにかけている時間というのは、思いのほか少ないものです。
それに、一冊の本になっているとなんとなく、まとまった時間をとって何個かずつまとめて覚えなければいけないような気になったりしませんか?
英単語でもフレーズでも、なかなか覚えられないのなら、「その単語だけ覚えるための投下時間量を単純に増やしていく」というのは、シンプルですが有効な方法です。
おぼえるまで、その一単語なりワンフレーズなりに絞って、機会を見つけて何度も見るのですが、ここでのポイントは「おぼえられないものを複数まとめておぼえる、というやり方をしない」ということです。
難しくておぼえにくい、その一単語なり、ワンフレーズなりに絞る。
たとえばdiaphanous(透明な)という単語が覚えられなかったら、その一語だけを書いた紙が透けてみえるまでに(笑)、何度でも何日でも、見返す。
手間こそかかりますが、「その単語を自らの血肉となるようにおぼえたければ」最強の方法だと思いますけどね。
もちろん一緒に発音したり、紙に書いてみたり、また自分なりにアレンジを加えることでさらにその効果は増しますが、基本は「その単語を見る時間・その単語に触れる時間の絶対量を増やす」ところにあります。
あたかも、犯人の顔写真を毎日見ている刑事さんのように。
そうすれば、アナタだっていつかまったく異なる時間と場所で偶然その単語に出会ったとき、0.5秒もかからずに、その意味がアタマの中に浮かんでくるはずですよ。
エ? 刑事さんは「毎日何百人もの」顔写真を見てるじゃないのって?
だって、彼らは「その道のプロ」ですから。
プロはどの分野においても、他の人がおいそれとは口出しできないような、確立した方法論をもっているものです。
彼らはそれで覚えきれる自信があるから、やっているだけの話です。
ところでそういうアナタは、「英語学習のプロ」なのですか?
もしそうならどうぞどうぞ、お好きなやり方でご自由に…(笑)。