ちょっとした日常表現を英作文してみることが、楽しめる本。
以前、「英語の日記を読んでみよう」という本をこのブログでご紹介しましたが、同じ編者からその続編がでましたので、ご紹介しときます。
「英語のブログを読んでみよう アメリカ人のブログを読んで「英語力」を上げる!」
(ごく普通のアメリカ人26人/オフィス・サウス、廣済堂出版、1,575円)
まぁ、入れものが「日記」から「ブログ」になった第二弾と思ってもらえればわかりやすいと思いますが。
この本はね、パラパラと読んでいると、とても楽しいですよ。
それに、上の本のURL内紹介ページの「目次」に書かれている日本語を、ちょっと見てみてください。
こういうニュアンスの日本語を英語にできたら、ナチュラルでなかなかヨイと、思いませんか?
この本の「はじめに」でもかかれてありますが、「本当に使われている身近な表現は」、われわれ日本人が目にする英語の「テキストには登場しない」ように、現実としてなっていますからね。
日本語でもそうですが、日常会話というものは、文法的にはところどころヘンだし、品のない言い回しも、よく登場します。
やはりテキストをつくる側としては、インフォーマルな表現の掲載には、神経を使いますからね。
加えて、ティーンエージャーと中高年でまったく表現のしかたが変わってきたりして、世代間ギャップの大きさなども考え合わせると、出版社としては、広い読者層を対象とするごく普通の英語テキストには、アブナくて載せられないでしょう。
しかし、一方で、ワレワレが英会話でモノにしたい表現は、そういう教科書英語から離れた、「血の通った、いきいきした普通の表現・言い回し」であることが多いのも、また確か。
この本は、もともとが普通のアメリカ人が書いたブログから、彼らの生活シーンの断片を抜き取ったものですから、そういう生きた英語が山盛りになっていると同時に、ステキな日本語訳を読んでいるだけでも、楽しめます。
オススメは、気になった日本語訳を、ときどき文章を取り出して、英訳してみることですね。
自分の英文がナチュラルな英語から、どれくらい遠いのか?などもチェックできて、勉強にもなります。
たとえば、この本のなかにある、「あれほど泣いたのは、ずいぶん久しぶりだったわ。」という訳文を英語に戻してみると、
It's been a long time since I cried like that.
くらいに書くヒトも多いでしょうけど(もちろんこれでもいいですが)、この本の原文では、
I haven't cried that much in a long, long while.
となっています。
こういう英文がスラッとかけると、オシャレだと思いません?
とまぁ、こんなふうに原文の日本語訳を読んで感心したり、英語ではそもそもどう書かれているのかをチェックしてみたり、自分でも書いたりしていると、楽しめますよ。