(1)おぼえては忘れ、忘れてはおぼえる。
昨日書きました、ワタクシが「関連語・類語をまとめて覚えることがなかなかできなかった」という話題について、もう少し書き足します。
典型的な例としては、仮に「イラスト 生活場面別英単語集」(今、適当に考えた題です)というのがあったとして、「台所・料理」などという小項目のページを開くと、キッチンの様々な小道具のイラストと一緒に、以下のような類語が見開き2ページに、ずらずらと3、40個くらい並んでいるような場合です。
・おたま ladle
・ヘラ spatula
・のし棒 rolling pin
・水切りかご dish drainer
・ふるい sifter
・ざる strainer
・泡だて器 beater
・おろし器 grater
イラストを使いながら、一個一個発音と一緒にチェックして覚えていく。
実際にキッチンに立って、本物のおたまやふるいをひとつひとつ指差ししながら覚えにかかったとします。
数日後、もう一度チェックしてみたら、なんと半分もでてこない…!?。
類語をグルーピングして、効率よく覚えたはずなのに、ナゼ!?というヤツですね。
これは昨日の日記でも書いたとおり、関連語や類語によるグルーピングは、一見記憶法として効率がよいように見えて、実はアタマの中が結構混乱している、ということのようですね。
関連語・類語とはいっても、あくまでジャンルとして同系列にくくることができるものの、意味や特徴はそれぞれが微妙に異なるからこそ、別の言葉として存在しているわけでありまして。
これらを完璧に覚えているということは、脳がそれらの微妙な意味・特徴の差異も理解したうえで、脳の引き出しの「台所・料理」の棚にきちんと整理整頓され、いつでも引き出せるようになっている、という状態を、意味するわけですよね。
ワタクシの脳は、どうも整理整頓が嫌いだったのか、決してそういう状態をつくろうとはしなかったようです(笑)。
結局、その手のジャンル別の英単語集は、「ジャンル別にパッと引けるミニ辞典」として、使われるようになるのがオチでした…ワタクシの場合は。
で、ジャンル別に類語をくくるのは止めて、どうやって英単語を覚えにかかったかというと。
一つづつバラバラに、それぞれを別の単語と捉えて覚えていきました。
覚えては忘れ、忘れては覚える。
一つ一つの英単語が、アタマの中でそれぞれ孤立して立っている。
少なくとも、自分の場合は、それが一番性に合っていたやり方でしたし、今日まで忘れずに覚えている単語は、そういう風にして身につけてきたように思っています。
明日また、続きを書きます。