英語・英会話の実力、「自他共に」の前に「まず自分が認める」気持ちを。
う~ん、予想されたことではありますが、巷では不景気風が吹きまくりですね。
どこぞの名門企業が倒産したとか、会社更生法を申請したとかいうニュースが、一日1~2件のペースで新聞の見出しを飾っています。
金融危機から実体経済の危機への移行というやつを、これでもか!といわんばかりに、毎日見せつけられていますが…。
一個人の英語学習者としては、こういうときは家でおとなしく英会話のテキストを広げて勉強でもしているのが、いちばん有意義な時間の使い方のような気がしてきますね。
結局のところ、本やネットでの独学が、一番コストもかからないでしょうから。
…と言っておきながら、ワタクシ個人はこのところ細々とやることも多く、実は2月に入ってから英語・英会話の勉強らしきことを何もしていません。
ただ、ミエをはっているようで何ですが(笑)、そのせいで英語力が落ちた、力がおとろえた…という実感はほとんどありません。
…いや、わかってます。たぶんそれは、カンチガイです。
そんな都合の良い話はないので、定点観測で正確に測ったら、やっていなかった分だけキッチリと、英語・英会話への感度は鈍っていることでしょう。
ただ「気持ちの持ちよう」として、かりに落ちていたにせよもとのレベルまで戻すのがそう難しくない…という妙な落ち着きというか、確信のようなものがココロの内にあることをはっきりと感じるわけです。
とくに社会人の英語・英会話学習は、勉強したくともまとまった時間がなかなかとれないことも多いですよね。
もちろん細切れのスキマ時間を有効活用して…という学習アプローチは、追求してしかるべきでしょう。
しかし、なんだかんだで物理的に(あるいは心理的に)その細切れ時間すらとれないときだって、必ずあるわけで。
そういった細切れ時間すらとるのがシンドイときに、ある程度勉強しない期間が続いたとしても、力が落ちないようにしておく必要もあると思うわけです。
正しく言えば、実際にTOEICなどでスコア測定してみるとやはり数十点とか落ちているにせよ、本人の感覚としては落ちていない、動じない、いつでもとりかえせるぜ…といった類の「妙な自信」を身につけておくことって、案外ヨイことではないのか?ということです(そういやTOEICって、数十点程度のスコアのアップダウンを実力の変化とはみなしませんね)。
少なくとも、そのまま英語・英会話学習を投げ出して二度と顧みないよりは、はるかにヨイでしょう。
たとえれば、いわゆる「メタボ状態」と、「からだの基礎代謝量をあげること」との関係に似ているかもしれない。
ふだんから地道にちょっとしたトレーニングを続け、基礎代謝が高い状態にしておくと、激しい運動をしなくとも脂肪が燃えやすいカラダになっているため、数日程度トレーニングをさぼってもそう体重は増えないという、アレです。
よく雑誌のTarzanとかで「オフィスで椅子に腰掛けたままやる運動」とか、特集してますよね(笑)。
そして運動を再開した後は、またすぐリバウンド分を解消できるわけです。
急激な負荷をかけるトレーニングを短期間やった程度では、このような体質にたどりつかないわけですね。
中高年層などは日々のちょっとした筋トレやジョギングを続けることによって、脂肪が燃えやすい状態を保ち、基礎代謝を上げることができるわけですね。
この「オフィスでやるちょっとした運動の感覚」を、英語・英会話の勉強でもとりいれるわけです。
もちろんコツコツとしつこい学習を何年も続けることが英語力のいわば「基礎代謝」をあげるわけで、長い間それを続けていると、語学力の基礎代謝が高い状態がキープされやすいと考えるわけです。
それができていれば、そのあとは多少さぼったり勉強机から離れたりしたところで、身につけたものはそう簡単には落ちませんよ、という理屈です。
スキマ時間を活用した勉強とまでいかなくとも、機会あるごとに英語・英会話のことを気にかけておくようにすることが、この基礎代謝力のキープには有用です。
以前の記事でも書いた、国際ニュースなどでの、外人さんの瞬間コメントのリスニングとか。
あるいは街の英語看板のチェックとか。道行く人のTシャツや、雑誌の表紙などに張り付いているでたらめ和製英語の、どこがまずいかを考えてみるとか。
なにかしら、英語を意識する瞬間を、日常生活の合間にチョッチョッと持つようにする。
これもまた、英語・英会話力の基礎代謝を高めてくれるわけです。
パソコンでいえばスリープモード。何日後であってもボタンひとつ押すだけで、数日前の作業時の画面に戻ることができる。
ドラゴンボールでいえば、ふだんから「スーパーサイヤ人状態」でいられることを目指す(読んだ当時、悟空のセリフに妙に感心したのをおぼえてます…)。
なんだかタトエが脱線してきたので、ここらでやめときますが。
ま、内心で「大丈夫、大丈夫、力はキープしてる」と思えるような心持ちになるだけでも、結構年月はかかるし、大変なんですよ。
だから他人が客観的にみてそれが真実かどうかは、その後の目標でもいいんです。
地層の奥深くに長年かけて染み渡った水分は、猛暑日が2・3ヶ月続いたところで乾き切ることなどありません。
いったん自分の脳とカラダの奥深くに入り込んだ英単語やフレーズは、そう簡単に消え去ることはないのです。
この「何日も勉強していなくとも、なんだか全然力が落ちてないような気がする」感は、コツコツと勉強をつづけたあなたに、ある日何のまえぶれもなくもたらされる、実にステキなプレゼントなのですよ。