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    2008年06月20日

    英語・英会話の勉強、得意分野をつくることの「デメリット」も意識する。


    英語・英会話に限った話ではありませんが、語学の学習や習いごとなどを始めるときに、「まず得意な分野をひとつ作って、そこで自信をつけてから次に拡げていこう」的なアプローチがありますよね。

    たとえば、英会話をはじめたばかりの会社員が、「オフィス英語」「ビジネス英会話」だけに絞って、一生懸命に勉強するような。

    あるいは、英文科の学生が原書で小説を読み、ひたすら読後レポートを書くことに専念するような。

    はたまた、TOEICで前回以上の高いスコアを出すことを目標に、ひたすらTOEICの問題集を解きまくり、模擬試験も受けまくるような。

    そんな感じで、「ある一定の年月なり期間なり、そればっかりを集中してやる」という学習スタイルがあるわけです。


    ある一定の限られたフィールドで、同じような表現やパターンに何度も出くわしながら集中的に学ぶことによって、脳もカラダもだんだんとその状態に慣れてくると同時に、やがてそれが「得意分野」へと成長し自信がつく。

    かりに知らない単語や表現が出てきたとしても、得意分野の範囲内でのことならば、ある程度は心の余裕をもって対処できるようにもなる。

    このような「心理的プラス効果」も見込めるためか、「英語・英会話ビギナーは、まずは得意なジャンルを一つや二つは作ろう!」というやり方を勧める学習本や教材を、わりとよく見かけるように思います。


    ま、これはこれで、初心者向けの学習アプローチとしては、なんら間違っていません。
    なんであれ、自信が持てる分野があること自体は、よいことです。

    ちょっとずつ色々とかじってはみたものの、自信が持てそうなことが何もないまま時間だけがすぎ、そのうち勉強がイヤになって、すっかり遠ざかってしまった…というよりは、そりゃはるかに有益でしょう。


    ただワタクシが思うには、「ある程度自信が持てる得意分野をつくりあげた、その後」の扱い方がなかなかやっかいだ、ということです…。


    ひとつ得意分野ができると、その分野内のことなら、たいていのことがうまくできるようにもなってくるので、今度はそこにおける居心地が、ぬるま湯につかっているがごとくミョーに良くなってくるじゃないですか。そういうことって、ありませんか?


    そうですね、たとえばオフィス英語やビジネス英会話が得意になってくると、海外からきた電話はヒトのぶんまで積極的にとって、オフィス中に響き渡るような大声で、これみよがしに英語で長々としゃべっているとか(笑)。

    TOEICで結構いいスコアがでたことに快感を覚えてしまって、フルスコアをとるまで引かないぞ!とばかりに、明けても暮れてもTOEICに集中、その関係以外の英語には目もくれない…とか。

    こんな感じで、ずーっとその分野にとどまってしまい、ひたすらその技能のレベルアップにだけいそしんでいるヒトが結構いるんですよね。
    誰かが忠告するか、止めるかでもしてくれない限りは。


    でも、学習っていうのは基本的に孤独な作業ですから、気づいて修正してくれる人など周りにいないほうが、むしろ普通なはずです。

    これって結構、少なくとも英語・英会話の学習については、危険だと思うわけです。

    特にひとりでコツコツと勉強しているヒトは、よっぽど注意深く意識して、時おり自分で軌道修正をはかっていかない限りは、どうしても同じことの繰り返しに陥りがちなわけです。

    英単語なら英単語だけとか。英会話なら英会話だけ、英作文ならひたすら英作文だけ、とりつかれたようにいつまでもズルズルと勉強しているとか。

    思い当たるフシ、あるでしょう?(笑)


    今のご時世、仕事でもゼネラリストは軽んじられ、とかくスペシャリストがもてはやされる傾向にありますが。

    ま、仕事ならば、それでいいのかもしれませんけどね。経理畑一筋で20年、とかね。

    そういうヒトは「ワタクシ、営業なんか絶対できません」であっても、生きていくうえではそれほど問題は起きないんでしょうけど。たぶん。


    え~、話を戻して。


    専門分野の通訳や学者さんなどは例外としても、一般のヒトの英語・英会話学習においては「得意分野をつくること」イコール「それ以外の分野がどんどん弱くなる可能性が高まること」くらいに考えて、気持ちを引き締めておいたほうがよいと思うわけです。

    ま、理由はいうまでもなく、自分の英語・英会話力をあげたいのなら~自分の内面で、英語・英会話力にしっかりと自信を持ちたいのなら~最終的にはオールラウンドプレーヤーを目指さなければならないから、ですね。


    だから、自分にとって居心地がいい学習分野や得意な分野ができてきたように感じたら、そのことを素直に喜ぶと同時に、一方で警戒もしておきましょう、と言いたい。

    得意な分野が生まれたということは、すなわち得意でない分野や苦手な分野が同時に生じてきているということでもあります。

    そして、こと語学の学習においては、苦手な分野というものを極力つくらないほうが、絶対にヨイわけです。


    もっと言えば「この方面はちょっと苦手だな…」と思う自身の心の動きを見逃さないように、あるいは、内心そのことに気づいているくせにわざと無視してしまわないように、気をつけておいたほうがいい…ということです。

    不得意分野にいつまでも手をつけないでいると、いつの日かそのぶんきっちりと、大きなしっぺ返しをくらうことになるかもしれませんからね。


    ま、本日は、半分は自分へ言いきかせるために書いています。

    英語がからんだ仕事ですけどね。実は、ちょっと前からそろそろやろう、やろうと思っていながらも、苦手意識が働いて手つかずのままになってる課題がありまして…。

    あえて自分を鼓舞するためにも、こうやって文章にしてみました。へへ。


         




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