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「英語の勉強、面倒くさい」という気持ちとの戦い方(1)。


久しぶりにシリーズで、コラムを書いてみたいと思います。

英語・英会話の勉強を長く続けていると、どうしても「あぁ、勉強するのがタルイなあ、面倒だなぁ。」と思う瞬間が、断続的に、ないしはしょっちゅうやってきます。

これは、当人以外の勉強をやらせる側からすると、「英語がうまくなりたいという熱意が足りないから、そんなことを言うんだ。」などと、お説教のひとつもしたくなる傾向が、どうしてもあるようです。

ま、「勉強しなきゃ、大きくなって困るんだからね!」と子供を叱るお母さんと、根本的には一緒ですね。

これは、叱る側と叱られる側の思い・感覚が、なんというか別次元にあって交わるところが無いので、叱られる側の「面倒くさい感」を解消するには、あんまり役にたたないことが多い。
そもそも「同じ感覚を共有する」こと自体が生じていないわけですから、説得も効果がないわけです。


さもなくば、「突き放す」というやり方もあります。

英語の勉強法の本などを読んでも、「楽して英語は身につかない!」「できないならアナタには向いていない、止めなさい!」と、一言でバッサリ切って捨てている厳しい御仁が、多いようですけどね。

英語・英会話に限らず、スポーツでも仕事でもなんでも、人には向き・不向きというものがあるのは事実ですので、これはある意味では正解なんですけど。

ただ、そう突き放して言う当の本人こそが、「英語の勉強が続かない人間が、どうしたら勉強を続けられるようになるのか」という解決方法を探しだして提示することを、まさに「面倒くさがっている」場合もずいぶん多そうです。

「そういうあなただって、アドバイスするのを面倒くさがってるじゃん」と、ツッコミのひとつも入れたくなったりします。


しかしこのように、他人様から、しかられたり突き放されたりしているぶんには、まだマシかもしれません。

世の中には、この英語・英会話学習者の面倒くさい心理を突き「楽な方法の提案=面倒くささの解消」というストレートな図式で、これをビジネスチャンスに転化してしまう人たちが、極めて多く存在するので、油断がなりません。

というか、英語・英会話産業は、ことさらそういう傾向が強いような気がしますが気のせいでしょうか。
そうじゃないと、この業界、ここまでデカくなっていないでしょう。

ビジネスに転化した結果の商材が「毎日CDを聴きつづけるだけで、楽々!たった4週間で英語が話せるようになった!今までの苦労はなんだったの!?」とか、ま、そんな感じのヤツです(笑)。

しかし、このようにしてビジネスする側をどうこういうつもりは、別にありません。

「面倒くさい」ということの本質は、「もっと楽をして結果にたどり着きたい」ということですから…。

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そこにビジネスチャンスが生まれるのは当然ですし、経済も社会も、その克服によって発展してきているわけですし。

ただ、はっきりと言っておきたいのは、アナタやワタクシが面倒くさいと思うこと自体は、ごく当たり前のことにしても、その感覚を商売人にうまく利用されて、我々が経済的な損失を被る可能性が常に横たわっているということを、自覚しておいた方が一応よいだろうということです。

油断したら、身ぐるみはがされてしまうよん、ということです。


私も、英語・英会話の勉強長く続けてきましたし、これを学ぶこと自体はだいたいの場合は好きです。
しかし勉強が面倒くさいと思うこと、そのためやらないことや避けるようにしていることは、もちろん数え切れないくらいあるわけで。

そのたびになんとかやり過ごし、英語・英会話の世界と断絶することなく、今日に至っているわけです。

結局、「しょっちゅう面倒くさいと思いながらも、好きなところもあるのでなんとか続けられる」という心の持ちようを、長い年月をかけてごくフツウの状態として飼い慣らすことに結果的に成功した…ということなのかもしれないと、時々思うこともありますが。


さて「面倒くさい=楽をしたい」ということであれば、いずれにしても面倒くさいと思うこと自体は、少なくとも英語英会話の勉強にとっては、悪い事ばかりでもないはずです。

「面倒くさい」の心理がもたらす最大の害悪は、放り投げて止めてしまうこと、これまで積み重ねたものがゼロに帰してしまうこと、と断じてよいでしょう。

この最悪の結末だけは、なんとしても生じさせないようにする必要があります。

逆からみれば、その一線さえ守ることができれば、「面倒くさい」と思うことは、むしろ「どうすれば楽ができるか=もっと勉強を効率的にやって、英語・英会話をマスターできるか」という工夫につながっていくので、むしろ歓迎すべきことであるともいえるわけです。


長くなりましたので、本日はこのへんで。

それでは「英語・英会話学習における面倒くささの克服」のための方法論、ワタクシとしては三つの方法を自分用に持っていますので、次回からはご参考まで、それを順にご紹介していきたいと思います。

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