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英語・英会話、「細部にこだわり、細部にこだわらない」姿勢。


英語の勉強に限ったことでもないのですが、個人的に好きなフレーズのひとつに「神々は細部に宿る」という言葉があります。

「英語・英会話をマスターする」という目標は、自分にとって、たとえていえば「どっしりそびえ立つ、樹齢ウン百年の大木」のようなイメージがあるんですね。

でも遠めにみてそびえ立っているそんな樹木も、近づいてよく目をこらすと、一枚一枚の葉が息づいている、見えない細胞の巨大な集合体なわけでして。

比ゆ的にいえば、自分の英語という樹木を形づくっている葉っぱや枝や根は、いわば英単語の一つ一つや英文フレーズの暗記、発音練習、日々のスピーキングやリスニングの練習、バックグラウンドとなる関連知識の吸収、といった、細々とした日々の学習に相当するわけです。

つまるところ、立派にそびえ立つ樹木を最後の最後に拝むためには、そういった細々とした面についての学習を続けることが欠かせないわけで。

だからこそこの「神々は細部に宿る」という言葉は、日々の忙しさや面倒くささにかまけて、つい細かいところをはしょってしまい、「まぁこのあたりでいいだろう」と適当なところで学習をやめてしまいたがる、自らに対しての戒めの言葉になっているのですが。

細かいところを詰めていく気持ちを途中で失ってしまうと、そこには神々が宿らない。
したがって他の国で使われる言葉を理解し使いこなすという、ある意味「神がかりな」(笑)パワーが自分の中に舞い降りてこないのではないか、と漠然と思っているわけです。


しかしまた一方で、ここがさじ加減というか、非常に難しいところだと思うのですが。

細かいところに過度にこだわってしまうと、今度は英語という巨大樹木の成長自体がじりじりと遅くなってきて、自分の中のモチベーションを保つのが、難しくなってきたりします。

ときどき樹木から数歩遠ざかってみて、「どれどれ、どこまで大きくなったかな」と木々の成長を確認する楽しみがないと、なんのために自分は英単語を一日数個ずつおぼえようとしているのか、語源のチェックをやっているのか、「レストランで使われる英会話フレーズ集」などというものに向き合っているのか(めったに行きもしないのに)が、あるときフッと、わからなくなる時がある。

そしてそう感じる瞬間がだんだん増えてくると、勉強していること自体、無意味な作業のように思えてきたりして、これは語学学習においてはキケンな状態になってきます…。

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これを回避するためには、手近な目標とスケジュールを設定してこなしていく方法なんかが、わりと一般的だと思うのですが、これは一般的に、たとえば「一年後の受験」といった、期限が設定された短期決戦に向くやり方だと思うのです。

そういった心理をうまくすくい取っているからこそ、TOEICなどは受験者数も増えて、ここまで大きなイベントになってきたんじゃぁないでしょうかね。

しかし、私たちが英語・英会話の勉強をする場合、「ある時がきたら、それ以降はスパッと止めて、その後は全部忘れてしまってOK」という状況には、普通はないはずですよね。

たいていの人は、できればずっと、生涯にわたって、英語・英会話の高い実力を自分の中にキープし続けたい…と思っているんじゃないんでしょうか。

あなたは自分の人生を、「生涯スケジュール表」を作って、要所要所において、その達成度合いと進行状況を管理できるタイプの方でしょうか?

もし鉄の意志をもっていてそれができる方ならば、それは素晴らしいことであり、誇るべき才能・能力であると思います。

ワタクシなどは、そもそもやろうと考えたこともないですが、もしやれといわれても、そんなのはとてもとても無理です。

しかし一方で、だから何もしないというのもイヤなので、自分にできそうな代替策を、それなりに実行しているつもりです。


勉強していて、あまりに近視眼的に同じことばかりやっている自分に気づいたときは、時々そこから離れて、目線を遠くに移すようにしています。

あえて違うことをやってみたり、勉強を休んでみたりします。

逆に、勉強が雑になっていると感じたときは、自分なりに微細で正確な知識を得て使いこなす作業に、意識して向き合うようにします。

文法書をはじめから読み直してみたり、辞書を読んで単語の用例に別の意味がないか探してみたり、暗記すべきフレーズ集から自分が勝手に飛ばしていた文例を、あらためて読み直したりします。

こんなふうに意識して両者のバランスをとるように努めるのが、せいぜい日々の学習で自分がやれそうなところだと、いまは思っているわけです。


こういうやり方で果たしてよいのかはよくわかりませんが、細かいところにこだわるその一方で、同時に細かいところにこだわらずに、英語・英会話の世界に身を置くことを心がける。

この両方にこだわる「感覚」を磨くことが、自分の英語・英会話の地力をあげるために大切なことだと、個人的にはここ数年、強く思うようになってきていることだけは確かですね。

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