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2007年10月25日

英語が「資格・教養」から、「サバイバル・ツール」に変わる日はくるか。


えー、本日は雑談モードですが。

皆さん、あちこちで配信されていたこの記事はもう、読まれましたか?

英政府 外国人就労者に「英検」 EU域外対象 在留邦人“悲鳴” (イザ! 2007年10月25日配信記事)

簡単に言えば、景気好調の英国で、外国人労働者の流入に業を煮やした英政府が、就労申請者に対して一律に英語検定「IELTS(アイエルツ)」を実施することになった…というお話です。

日本ではTOEICのほうが圧倒的にメジャーですが、英国ではこのIELTSが代表格ですね。

必要とされるレベル5.5、TOEICに換算して650-700点程度だそうですから、カタコトで働いてきた外国人労働者にとっては、なかなかハードルが高そうですね。

ロンドンなどで働く日本の寿司職人が、試験におちて泣く泣く帰国…という事態が心配されているそうです。
うーん、そんな心配をしているのか…。

「Hey スシボーイ、イギリスで働きたきゃ、IELTSで5.5くらいはとってきな」、てな感じでしょうか。

「オ…オマエなんか、握ってやる!」と抵抗しても、たぶん泣く泣く強制送還ですね。

来年の実施前に、にわかに詰め込みで英語の勉強をする外国人就労者が激増する、という構図になるのでしょう。


日本で暮らすたいていの日本人にとっては、この話は「対岸の火事」なんでしょうけれどね。

しかし、「外国語ができる・できないで、国家権力による選別と強制を受けて、露骨に人生が変わってしまう」という事態が、先進国で現実に起きていることに、ワタクシとしてはこの国の過剰な英語熱に照らして、ある種の予兆を感じた次第です。

英語はまだまだ国家権力とリンクするどころか、TOEICが企業の就職試験で選別に使われている程度で済んでいますが、遠い先々はどうなることやら、です。

今、ありがたくもこの「そこツボ!」を読んでいただいている、20代前半くらいの皆さん。
あと20年後の日本、皆さんが社会の中堅世代として生きるはずの頃は、労働環境がどうなっているか、ホントにわかりませんよ。

金利がバーンと跳ね上がっただけで国内は大混乱ですし、物価だってほら、灯油だの小麦粉だの、目立たないように少しずつ上がりだしているじゃないですか。


これまでどおり、この日本で安定的な経済環境・生活環境が実現できていればよいのですが、なにせ国の財政状態がこうですし、ハイパーインフレ・超円安・超不況が三点セットで訪れて、元気なうちに数年くらいは仕事を求めて海外へ出稼ぎにでたりすることが、ちっとも珍しくない光景だって訪れないとも限りません。

そうなると、流入してこられる側の国だって、今回の英国のように、当然移民制限などの対策を打つでしょう。
こういう先例にならって「英語力」でふるいをかける国も、増えてくるかもしれません。

逆に、日本に見切りをつけて脱出する人がガンガン増えたら、国内の労働人口と経済維持のために、一種の「鎖国」状態が復活するかもしれませんよ(笑)。

そうなると政策をマイルドにやるために、「就労目的で国外に出るためには、TOEICスコア800点以上の証明書を必要とする」なんてことになるかもしれません。
パスポートと一緒に、TOEICのスコア認定証が必須書類になったりして…おーコワ(笑)。


ま、想像するのはこのヘンでやめときますが。

今回の記事は、多くの日本人にとってはまだ「他人事」ですが、これだけ英語というものが社会に影響を及ぼしているこの日本、今の我々が想像もしない形で、「しまった、英語をもうちょっと真面目にやっときゃよかった!」と思う日が突然訪れることが、絶対に来ないとも限りません。

つまり、単なる資格・教養程度にとらえていたものが、サバイバルのための武器に変わる瞬間が、10年・20年のスパンで見たならば、あるいは起こりうるかもしれない、ということです。

イヤ、あわてて高い英会話教材の申込みに走ったりしなくて、よいです。

ネット上には質の高い無料教材もゴロゴロ転がってますし、自分なりに調べたあとでおおまかな計画をたてて、まずはできるところから、はじめればいいんです。

勉強を続けていると英語に対するカンも磨かれてきますし、やりながら修正していけばいいだけの話ですから。


そういうわけで、あんまりあおり立てるつもりもありませんが(笑)、前からこのブログで申し上げているとおり、細く長くでもよいから、英語・英会話の勉強そのものは、止めずにこれからも続けていきましょうよ。

お互いの、これからの人生のためにも。


     




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