(2)英単語をなんとかしたい
おぼえたい英単語は、必ず発音できなければなりません。
と書くと、なんだかしごく当たり前なことを力説してますかね。
でも、今皆さんのお手もとに英単語集があるとして。
開いたら、ズラ~ッと英単語が並んでますよね、たぶん。
そして単語といっしょに、発音記号かカタカナ読みのルビか、あるいは両方一緒に、たいてい記載されていると思いますが。
それで、単語を覚えるときに、ちゃんと一緒に発音もおぼえようとしてます?
その単語がどういう音なのかを、発音してみるなりして、きちんと体感して、セットでおぼえていますか?
結構、1ページにズラ~ッと単語が20個くらい並んでいると、分量があるのをいいことに、目で追うだけで片付けちゃったりしていません?
特に、発音がムズカシそうな単語とか、一語が長い単語とか。
いや、何を隠そう、私が以前そうでした(自分じゃん!)。
仮に、「重要英単語2000」とかいうタイトルの単語集があったら、ケッコー急いで制覇したくて、ついつい気がはやり、目でおって読み飛ばして、暗記しにかかってしまうんですよね~。
一応、ココロの中ではサラッと発音も確認するんですけど。
浅いせいか、どうしても途中途中でいい加減になってしまってるわけです。
こういうおぼえ方をした単語は、後で新聞なり雑誌なりをペーパーで見ると暗記しにかかっただけのことはあって、一応おぼえてはいるわけですが…
でもずっと後で、いざ会話をする段階やテレビニュースをきくとき等に、口から出しても耳から聞いても、なんかイマイチ自信を持てない。
「たぶんこうだろう」という類推で、その後も来ては流れさっていく会話についていこうとするわけですが、心の中に一点ついた不安のシミが気になって、
後々に影響を及ぼすわけです。
会話やリスニングが進むにつれ、その手の単語がポツポツと積み重なり、不安のシミがだんだん拡がってくる、わけですね…。
これはなんというか、「その単語そのものを完全に知らない」という状態とは、だいぶ気の持ちようが違うのですよ。
完全に聞いたこともない音、見たこともない単語にも当然出くわすわけですが。
これは知らなかったということで、その後つぶしていけばよいわけですし。
気分的には「知らなかったな~。よしオボエトコウ」という感じになります。
しかし「あれ?minutes って、スペルは書けるけど、ミニィッツだったっけ、それともマァイニューツだったっけ?」などと、うろ覚えのままでほかの単語に関心が移ってしまう、これはいけません。
読めるだけでは、使える語彙にはなりません。
使える語彙が自分の中に蓄積されてこなければ、自信にはつながっていきません。
血肉になる単語は、「自信をもって発音できる単語」なのです。