(7)「英語がペラペラ」を考える
英語ペラペラ編、あいさつや電話等のパターン強化を一生懸命やっていればそれなりにいいことがあるかも、という話をしつっこく(笑)してきたわけですが。
しかし、このやり方はひとつ、大きな欠点があります。
それは、「パターンをひたすら覚えまくってると、どうしても飽きてしまう」こと。
例えば「オフィスの英会話」「電話の英会話」などなど、パターンだけを集めた英会話本がありますが、そればっかりやっていると、なんというか、モチベーションが下がって放り出してしまう可能性が、結構あったりします。
これはなんででしょうかね~ワタクシが思うに、やはり意外性を欠くというか、パターンというのはよく使われてありふれていますから、どうしても単調になりがちな部分で、飽きがきちゃうんじゃないでしょうか。
ワタクシはかなり辛抱強いほうだと自負してますが(いや正確に言えば飽きっぽいのですが、飽きながらそのまま習慣化の泥沼にもつれこむことができるタイプだと、自己分析しています)それでもそのようなパターン別英会話集を一冊通して読了した経験は、これまでほとんどありません。
自分が飽きっぽいから言うわけじゃないですけど。パターン表現をたくさん覚えていくにあたっては、ほどほどにやって付き合っていく位の、適当と言うか緩やかな気持ちの余裕が、意外と大事だと思います。
一冊の英会話本は、3分の1も読んで、二つ三つも記憶に残る部分があれば十分に意味がある、と思いますよ。
いいじゃありませんか、ある程度テキトウで。
飽きたらしばらく休んで、また何日か経ってから、ボチボチ再開しましょうよ。
再開のあかつきには、短期記憶から長期記憶への移行もスムーズに進んで、やった分は実になってるはずですし、ね。
別の機会に掘り下げて考えてみたいと思いますが、英語や英会話が自分で自分をほめてやりたくなる程度にうまくなりたければ、あまり短期間で成果をあげてやろうとか、思わないほうがいいように思います。
リラックスしてやりましょう。短期間にガーッとやってペラペラになっていずれすっかり忘れるより、亀の如くコツコツ歩み、30年たってそこそこのレベルに達しているほうが、意義深いことです(誰の話だ?)。
こと語学に関しては、ウサギよりは亀が優っているのだ、とワタクシは信じております。
外国語をひとつマスターする人生、それはかなりの歳月を費やす一大事業です。
あせってやると、その分だけ上っ面をすべる底の浅い、一瞬のチープなテクニックで終わってしまいます。
自分もネイティブ並みにペラペラとは口が裂けても言えませんが、30年近く放り出さずに英語とつきあってやってきた今だからこそ、確信を持って思うのです。
続けてきて本当によかったな、と。
さて、明日からは単語についてつれづれに書いていきたいと思っています。
このテーマ、ちょっと飽きたので(笑)。
また読んでくださいね。