(3)「英語がペラペラ」を考える
日本語だって、「パターン」を用意していない会話になると、とたんにつらいことがありますよね。
まあ、自分の意見をしゃにむに作ってアウトプットしてみるという経験なり練習なりが、子供の頃からどうしても不足してるじゃないですか。
加えて、大人になったらなったで、最近だいぶ変わってきているとはいえ、まずは全体の和を重んじる、この日本社会です。
I think....よりは、 It is said that...(~とされている) のほうが、まだまだワタシたちの感覚としては、すんなりフィットしちゃったりしませんか?
まあこの件は、また別の機会に書きたいと思います。
ところで。
ワタクシの経験では、
"What do you think?"(お前はどう思う?)と話を振られたときに、
『実は何も考えてなくて、言いたいことがない』
ということが、結構あるのですよ(笑)。
こういうのって、ワタクシだけ?
いわゆる「意見がない」ってヤツですか(なんだか書いてて、情けなくなってきました…(笑))。
ひどい場合は、英会話の練習だと思って、考えてもいないことを、無理やり "My opinion is ...."と、しゃべったりした時もあったくらいです。
これでは、いくら英語がスラスラ口からでてきたって、絶対にまずいじゃないですか。
ただ、これは私を含む大部分の日本人にとっては、必ずしも英語の上手い下手の問題でもないわけです。
正攻法でいったら、まず自分の生き方のスタイルの確立。
そして、英語を学ぶ日本人は皆、ディベートの練習をせねばなりません。
(実際、マジメに考えたら、ディベート能力の向上は全国民的課題でしょう。)
でも、そうそうすぐにやるのはタイヘンですから、これは(笑)。
まあ、意見がないときは、黙ってるとか、Nothing in particular. とか、ほかのかわし方もあるんでしょうけど。
ワタクシとしては、英会話ビギナーがこういう事態の回避するとりあえずの方法として、
「会話パターンをたくさん仕込んで、自分の感覚にもっとも近いものの組み合わせによるアウトプット(発言)で、その場をなんとかしのぐ」ことをおススメしたいですね。
そしてアタマの中にパターンが積み重なってくると、そのうち他人から「アナタ、英語がペラペラですね」などと言われてビックリしてしまうときが、必ずやってくるわけであります(笑)。
また長くなったので、ここでいったん、話を締めにかかります。
「英語ペラペラ」には二種類あると思うのです。
「パターン・形式のスムーズな交換としてのペラペラ」と、「理解した内容と意思を交換しあうコミュニケーションとしてのペラペラ」の二種類が。
英語に限らず、外国語をやるときはこの二つをはっきりわけて料理していく必要がある、とワタクシは思うのですよ。
さもなくば、人から英語がペラペラと言われてウットリしてしまい、そこで進歩が止まっちゃいますので(笑)。
次回に続く・・・・